不登校に強い塾おすすめランキング11選！2025年最新【選び方や料金も解説】

不登校になり、学習の遅れや将来について悩んでいるお子さまや保護者は少なくありません。お子さま一人ひとりに合った塾を見つけることで、学習を再開できるだけではなく、自信を取り戻し、新たな一歩を踏み出すきっかけになります。

この記事では、不登校のお子さまに強いおすすめの塾をランキング形式で紹介するとともに、失敗しない塾の選び方や費用についても詳しく解説します。

不登校に強い塾おすすめランキング11選

不登校のお子さまにおすすめの塾を11社厳選し、ランキング形式で解説します。各社の特徴やサポート体制を比較し、お子さまが安心して学習を再開できるパートナーを見つける参考にしてください。

すらら｜無学年式アダプティブ教材で戻り学習が進みやすい

すららは、AIを搭載した無学年式の対話型教材が特徴で、不登校のお子さまの理解度に合わせて学習を進められます。

つまずいた箇所までさかのぼり基礎から学び直せるため、学習にブランクがあっても安心です。現役塾講師の「すららコーチ」が個別に学習計画を立ててくれるので、家庭学習の習慣化から目指したい人におすすめです。

東大毎日塾｜東大生の指導をオンラインで受けられる

東大毎日塾は、完全オンラインのマンツーマン指導で、自宅にいながら現役東大生の質の高い授業を受けられるのが特徴です。

生徒一人ひとりの学習状況や目標に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを作成し、勉強のやり方から丁寧に指導してくれます。

自分のペースで安心して学習を進めたい人や、学習習慣を身につけるところからサポートしてほしい人におすすめです。

キズキ共育塾｜復学支援と伴走サポートで見通しが立ちやすい

キズキ共育塾は、不登校や中退などの挫折経験を持つ講師が多数在籍し、生徒一人ひとりの心に寄り添ったマンツーマン指導を行います。

学習支援はもちろん、進路相談やメンタル面のサポートにも力を入れているのが特徴です。自身の経験を基に親身にサポートしてくれる講師と、将来の目標に向かって一歩ずつ進みたい人におすすめです。

巣立塾｜在宅個別と心理的安全性の確保で安心しやすい

巣立塾は、1,500名以上の不登校のお子さんを支援してきたノウハウを活かし、心理学に基づいたアプローチで親子をサポートするオンライン個別指導塾です。

学習指導だけではなく、保護者へのカウンセリングを通じて家庭環境の改善も図り、お子さんが自ら動き出す力を引き出します。自宅という安心できる環境で、心のケアを重視しながら学習を再開したい人におすすめです。

ティントル｜不登校専門の一貫支援で学びを再開しやすい

ティントルは、不登校や発達障害など、学校生活に悩みを抱える生徒を専門とするオンライン個別指導サービスです。

指導講師・専門カウンセラー・本部スタッフの3名体制で、学習からメンタルケア、進路相談までトータルでサポートしてくれます。

学校と連携した出席扱い制度のサポートも充実しているため、内申点も考慮しながら学習を進めたい人におすすめです。

家庭ネット｜オンライン個別と学習管理で継続しやすい

家庭ネットは、独自の学習管理システムを活用し、指導の様子をリアルタイムで保護者と共有できるオンライン家庭教師サービスです。

指導報告書や学習の進捗状況がデータで記録されるため、不登校のお子さまの頑張りを親子で一緒に確認できます。学習状況を細かく把握しながら、二人三脚で学習を進めていきたいご家庭におすすめです。

トウコベ｜学習ログ共有と計画管理で自律学習が進みやすい

トウコベは、現役東大生講師による質の高いマンツーマン指導が受けられるオンライン個別指導塾です。

一人ひとりに合わせた学習計画の作成から日々の進捗管理まで徹底的にサポートし、効率的な勉強法を指導してくれます。

不登校の状況から自律的に学習を進める力を身につけたい人におすすめです。

オンライン家庭教師マナリンク｜指名制プロ講師で相性が合いやすい

オンライン家庭教師マナリンクは、指導経験豊富な社会人プロ講師の中から、お子さま自身が先生を選べるオンライン家庭教師サービスです。

講師のプロフィール動画を見て、人柄や指導の雰囲気を事前に確認できるため、不登校のお子さまにとって重要なミスマッチが起こりにくいのが特徴です。

講師との相性を何よりも重視したい人におすすめです。

家庭教師のサクシード｜担任制と学校連携で不安が減りやすい

家庭教師のサクシードは、厳しい採用基準をクリアした品質の高い講師陣による、担任制の指導が特徴です。不登校のお子さまの目標に合わせて、学校の授業の補習から受験対策まで柔軟なカリキュラムを組んでくれます。

手持ちの教材も使えるため、費用を抑えつつ一人の先生に継続して担当してもらいたい人におすすめです。

家庭教師ファースト｜発達特性に配慮した在宅1対1で続けやすい

家庭教師ファーストは、発達障害などのお子さまへのサポートに特化したコースがあり、専門知識を持つ講師から指導を受けられるのが特徴です。

一人ひとりの特性に合わせた学習プランを提案し、不登校のお子さまの勉強面だけではなく精神面もきめ細かくフォローしてくれます。お子さまの特性への理解がある先生に安心して任せたい人におすすめです。

家庭教師のガンバ｜保護者連携と定期面談で迷わず取り組める

家庭教師のガンバは「勉強が苦手」「やる気が出ない」というお子さまの気持ちに寄り添い、学習習慣の定着からサポートしてくれるのが特徴です。

勉強から遠ざかっていた不登校のお子さまも、相性を重視した講師やLINEでの質問サポートにより安心して始められます。

勉強の楽しさを知るところから始めたい場合におすすめです。

不登校に強い塾おすすめ11社を一覧比較

不登校に強い塾おすすめ11社を、一覧表で比較しました。料金や指導形式、各社の特徴など、気になるポイントをひと目で確認できます。各サービスを比較して、お子さまにぴったりの塾を見つけましょう。

不登校向け塾サービス	入会金・登録料	体験料	授業料（小学生）	授業料（中学生）	授業料（高校生）	対応年齢	授業形態	講師の種類
すらら	11,000円 ※キャンペーンにより変動する場合ありーチ	無料	8,800円～/月	8,800円～/月	8,800円～/月	小学生・中学生・高校生	オンライン教材（eラーニング）と「すららコーチ」による学習サポートを組み合わせた形式	「すららコーチ」と呼ばれる、現役の塾講師が学習をサポート。
東大毎日塾	4万円 （全額キャッシュバックキャンペーン実施中） 無料	無料	ー	サポートプラン：43,780円/月 スタンダードプラン：65,780円/月 合格プレミアムプラン：87,780円/月	サポートプラン：43,780円/月 スタンダードプラン：65,780円/月 合格プレミアムプラン：87,780円/月	中学生、高校生	全国オンライン	東大、京大等の最難関大生
キズキ共育塾	入会金：16,500円 事務手数料：5,500円 選抜費：11,000円〜（コースによって変動）	無料	「1回80〜110分の授業を、月4回受講」して月額28,000円から	「1回80〜110分の授業を、月4回受講」して月額28,000円から	「1回80〜110分の授業を、月4回受講」して月額28,000円から	小学生〜社会人 ※不登校、ひきこもり、発達障害、中退、通信制高校などで学習にブランクがある人	1対1の完全個別指導（対面・オンライン）	登校・中退・ひきこもりなど、様々な困難を乗り越えた経験を持つ講師が多数在籍。
巣立塾	要問い合わせ	無料	要問い合わせ・個別見積もり	要問い合わせ・個別見積もり	要問い合わせ・個別見積もり	小1〜高3の不登校・学習遅れが気になるお子さん（不登校から復帰したお子さんも対象）	オンラインによる1対1の個別指導	不登校支援の専門知識とノウハウを持つ講師
ティントル	28,600円	無料	1,100円〜／月	1,650円／月	2,750円／月	小学生・中学生・高校生	オンラインでの個別指導	大学生講師、社会人講師
家庭ネット	22,000円	無料	1,320円～／25分	1,430円～／25分	1,650円～／25分	小学4年生〜浪人生（20歳まで）	オンライン個別指導	国公立大学出身者などの講師が在籍
トウコベ	30,000 円	無料	1科目 9,900 円／月～（週1･60 分）	1科目 9,900 円／月～（週1･60 分）	1科目 9,900 円／月～（週1･60 分）	小5～高3	オンライン個別（1 対 1）	東大・京大など現役大生
オンライン家庭教師マナリンク	19,800 円	無料	15,000〜18,000円/月	16,000〜20,000円/月	18,000〜25,000円/月	小学生 〜 高校生・浪人生・社会人	完全オンラインのマンツーマン個別指導（Zoom／専用アプリ）	塾経営者・プロ家庭教師・教員免許保持者など社会人プロ講師が中心
家庭教師のサクシード	0 円（無料）	無料	3,080 円〜／時	3,630 円〜／時	4,290 円〜／時	小学生・中学生・高校生	対面指導：関東・関西・中部など主要都市圏で家庭教師が訪問 オンライン指導：全国どこからでも受講可能	現役大学生・大学院生/社会人/プロ家庭教師
家庭教師ファースト	0 円（無料）	無料	2,310円〜／時	2,475円〜／時	2,805円〜／時	小学生・中学生・高校生	自宅への対面指導 ・手元カメラ付きオンライン指導	現役大学生・大学院生、社会人、難関受験対応のプロ家庭教師まで在籍
家庭教師のガンバ	登録料 20,000 円＋保証金 16,000 円〈退会時全額返金〉	無料	1,000円／30分	1,000円／30分	1,125円／30分	小学生・中学生・高校生	自宅訪問による対面指導  Zoom／Skype を用いたオンライン個別指導（1 回 30 分～）	大学生が中心だが社会人講師も在籍。相性が合わなければ無料で交代可

比較表を参考に、お子さまに合った塾を2〜3社に絞り込んでみましょう。

不登校の生徒が塾を利用するメリット

不登校の生徒が塾を利用すると、学習面だけではなく、精神面や進路においても多くのメリットが期待できます。

• 出席扱いの支援を受けやすい
• 学力の遅れを個別最適で取り戻しやすい
• 人との関わりが段階的に増え社会性を育てやすい
• メンタルサポートと見守りで安心しやすい
• 復学や進学に向けた見通しを作りやすい

5つのメリットを詳しく見ていきましょう。

メリット①出席扱いの支援を受けやすい

不登校の生徒が塾を利用するメリットの1つ目は、在籍する学校の出席扱いになる支援を受けやすい点です。文部科学省の要件を満たす特定の塾などを利用した場合、塾での活動が学校の出席とみなされる制度があります。

出席扱い制度を活用することで、内申点への影響を軽減できる可能性があります。

不登校の生徒に対応した塾では、学校との連携や必要な書類作成のサポートも期待でき、保護者の負担を減らしながら子どもの学習機会を確保しやすくなる点も利点です。

メリット②学力の遅れを個別最適で取り戻しやすい

不登校の生徒が塾を利用するメリットとして、学力の遅れを一人ひとりのペースに合わせて取り戻しやすいことも挙げられます。

不登校専門の塾は個別指導形式が多く、生徒の学力や理解度に応じて柔軟な対応が可能です。

• わからない箇所までさかのぼり基礎から学び直す
• 得意な科目を重点的に伸ばして自信につなげる
• 本人の興味やペースに合わせたカリキュラムを組む

集団授業とは異なり、周りの目を気にせず質問できる環境は、学習への意欲を取り戻すきっかけになるでしょう。

メリット③人との関わりが段階的に増え社会性を育てやすい

人との関わりを少しずつ増やし、社会性を育みやすい点も、不登校の生徒が塾を利用するメリットです。多くの不登校生は、大人数の中に入ることに強い不安を感じます。

不登校に配慮した塾であれば、下記のように段階的に人との交流を増やせます。

ステップ	関わり方の内容
ステップ1	講師との1対1の関係からスタートする
ステップ2	慣れてきたら少人数のクラスへ参加してみる
ステップ3	同じ境遇の仲間と交流し、自分の居場所を見つける

安心できる環境でコミュニケーションの経験を積むことは、自信の回復や社会性を育てるうえで大きな一歩となります。

メリット④メンタルサポートと見守りで安心しやすい

不登校の生徒が塾を利用するメリットには、専門的なメンタルサポートや温かい見守りにより安心感を得やすい点もあります。

不登校に対応する塾には、カウンセラーや不登校支援の経験が豊富な講師が在籍していることが多いです。学習面のサポートだけではなく、生徒の悩みや不安に寄り添い、精神的な支えとなります。

保護者にとっても、家庭以外の専門家に子どもの様子を見てもらえることは、心強い支えとなります。

メリット⑤復学や進学に向けた見通しを作りやすい

復学や進学という次のステップに向けた見通しを作りやすいことも、不登校の生徒が塾を利用する大きなメリットです。

学習の遅れを取り戻し、学力が向上することは、子ども自身の自信につながります。塾の講師やカウンセラーと進路について相談するなかで、将来の目標が明確になることも少なくありません。

具体的な目標を持つことは、復学や高校進学など、次のステージへ進むための大きなモチベーションとなり、前向きな気持ちを育むきっかけになります。

不登校の生徒が塾を利用するデメリット

不登校の生徒が塾を利用する際には、メリットだけではなくデメリットも存在します。事前に把握し対策を考えましょう。

• 個別指導塾は月額が高くなりやすい
• 合わない講師や雰囲気だと逆効果になりやすい
• 学校の友人と鉢合わせし気疲れしやすい
• 家庭の関与が不足すると継続しにくい

4つのデメリットと対策を詳しく解説します。

デメリット①個別指導塾は月額が高くなりやすい

不登校の生徒が塾を利用するデメリットの1つ目は、個別指導形式が多く月額料金が高くなりやすい点です。

一人ひとりに合わせた手厚いサポートが魅力ですが、手厚いサポートが受けられる一方で、集団指導塾と比較して費用は高額になる傾向があります。授業回数や指導教科を増やすと、家計への負担はさらに大きくなります。

不登校の生徒に対応する塾を選ぶ際は、料金体系をよく確認し、オンライン割引や兄弟割引なども含めて、無理なく継続できるかしっかり検討しましょう。

デメリット②合わない講師や雰囲気だと逆効果になりやすい

講師との相性や塾の雰囲気が合わない場合、逆効果になることも、不登校の生徒が塾を利用するデメリットです。

精神的にデリケートな状態にある不登校の生徒にとって、講師との信頼関係は学習意欲に直結します。講師の何気ない一言が、プレッシャーやストレスの原因になることも少なくありません。

入塾前には必ず体験授業を受け、お子さま自身が「この先生なら大丈夫」「ここなら安心して通える」と感じるかを確認することが、ミスマッチを防ぐ鍵となります。

デメリット③学校の友人と鉢合わせし気疲れしやすい

不登校の生徒が塾を利用するデメリットとして、学校の友人と偶然会ってしまい、気疲れする可能性も考えられます。

学校から足が遠のいている生徒にとって、知り合いに会うことは大きな精神的負担となり、塾へ通うモチベーションの低下につながるおそれがあります。

知り合いとの遭遇を避けるには、以下のような対策が有効です。

• 生徒が少ない時間帯に通う
• 学区から少し離れた地域の塾を選ぶ
• 自宅で学習が完結するオンライン指導を検討する

デメリット④家庭の関与が不足すると継続しにくい

家庭の関与が不足すると、塾通いが継続しにくくなる点も、不登校の生徒が塾を利用する際のデメリットです。塾はあくまで学習をサポートする場であり、生活リズムの改善や精神的なケアには家庭の協力が不可欠です。

保護者が塾に任せきりにすると、子どもの小さな変化や悩みに気づけず、孤立させてしまう危険性があります。

塾の講師と定期的に情報共有を行い、家庭と塾が連携してお子さまを見守る体制を築くことが、安心して学習を続けることにつながります。

不登校生が利用する塾の選び方【失敗しない10ポイント】

不登校のお子さまが安心して通える塾を選ぶために、失敗しない塾選びのための10ポイントを具体的に解説します。

• 安心安全の環境を最優先にする
• 短いスパンで無理のない計画にする
• 保護者が相談しやすい窓口を確認する
• 遅刻早退や欠席時の振替運用を確認する
• 褒める文化と安心の声かけがあるかを見る
• 本人の意思と相性を最優先にする
• 個別指導か少人数かを状態で選ぶ
• 対面とオンラインの切替柔軟性を重視する
• メンタル面の研修と支援実績を確認する
• 学校連携と出席扱いの手続き支援を確認する

ポイントをひとつずつ見ていきましょう。

選び方①安心安全の環境を最優先にする

不登校のお子さまが利用する塾選びでは、何よりもお子さまが安心できる安全な環境を最優先しましょう。無理に学習を進めるよりも、お子さま自身が「ここなら通えそう」と思える居場所を見つけることが第一歩です。

体験授業などを活用し、教室の雰囲気や講師との相性を確認することが、継続につながります。

選び方②短いスパンで無理のない計画にする

不登校のお子さまが利用する塾を選ぶポイントとして、短いスパンで達成可能な無理のない学習計画を立ててくれるかも確認しましょう。

不登校のお子さまは心身のエネルギーが低下していることが多いため、最初から高い目標を立てるとプレッシャーになります。

「まず週1回通う」「1日15分机に向かう」など、小さな成功体験を積める計画を一緒に考えてくれる塾がおすすめです。

選び方③保護者が相談しやすい窓口を確認する

不登校のお子さまのための塾選びでは、保護者が相談しやすい窓口があるかも確認するポイントです。

お子さまの状況は日々変化するため、学習面や生活面での不安をすぐに相談できる体制は、保護者の精神的な支えになります。

塾と家庭が協力体制を築くことで、お子さまをより効果的にサポートできます。

選び方④遅刻早退や欠席時の振替運用を確認する

不登校のお子さまが利用する塾の選び方として、遅刻や早退、急な欠席に対する振替授業の運用が柔軟かを確認しておきましょう。

不登校のお子さまは体調や気分の波が大きく、決まった日時に通うことが難しい場合があります。

当日の連絡でも振替が可能であったり、午後からの授業を選べたりするなど、お子さまのペースに合わせて通いやすいシステムが整っている塾を選ぶことが継続の鍵となります。

選び方⑤褒める文化と安心の声かけがあるかを見る

不登校のお子さまに合う塾として、褒める文化や安心できる声かけがあるかも見ておきたいポイントです。不登校の経験から自己肯定感が下がっているお子さまは少なくありません。

講師が小さな「できた」を見つけて具体的に褒めてくれる環境は、自信を取り戻し、学習意欲を高めるきっかけになります。

体験授業で講師の言葉遣いや生徒への接し方を観察してみましょう。

選び方⑥本人の意思と相性を最優先にする

不登校のお子さまが利用する塾を選ぶには、本人の意思と講師との相性を最優先しましょう。評判のいい塾であっても、お子さま本人が「合わない」と感じてしまっては通い続けるのが苦痛になります。

複数の塾で体験授業を受け「どの先生の授業がわかりやすかったか」「どの塾なら通ってみたいか」を本人に確認し、お子さま本人の気持ちを尊重して決定しましょう。

選び方⑦個別指導か少人数かを状態で選ぶ

お子さまの状態に合わせて、個別指導か少人数指導かを選ぶことも、不登校のお子さまが利用する塾の選び方のひとつです。

集団生活や人間関係に強い不安がある場合は、講師と1対1で向き合える個別指導や家庭教師が適しています。

少しずつ他者との関わりに慣れていきたい段階であれば、2〜4人程度の少人数指導で、仲間と学ぶ楽しさを感じる機会を作るのもいいでしょう。

選び方⑧対面とオンラインの切替柔軟性を重視する

不登校のお子さまが利用する塾を選ぶポイントとして、対面指導とオンライン指導を柔軟に切り替えられるかを重視しましょう。

自宅でリラックスして授業を受けられるオンライン塾は、外出に抵抗があるお子さまにとって有効な選択肢です。

体調や気持ちが安定してきたら対面授業に切り替える、あるいは日々の状態に合わせて学習形態を選べる塾は、学習機会を失うことなく継続しやすいです。

選び方⑨メンタル面の研修と支援実績を確認する

不登校のお子さまのための塾は、講師への研修や支援実績も選ぶうえで見逃せない点です。不登校のお子さまへの対応には、学習指導だけではなく心理的なサポートも求められます。

不登校のお子さまを受け入れた実績が豊富で、気持ちを理解してくれる講師がいる塾を選ぶと安心です。

選び方⑩学校連携と出席扱いの手続き支援を確認する

不登校のお子さまが利用する塾の選び方として、学校連携や出席扱いの手続きを支援してくれるか確認しましょう。塾での学習状況を学校に報告し、出席扱いとしてもらうためには、塾と学校、家庭の連携が必要です。

復学や進学をスムーズに進めるために、以下のサポートがある塾を選ぶと安心です。

• 学校へ提出する学習報告書の作成代行
• 保護者の代わりに学校との連絡や調整を行う支援

不登校向け塾の料金相場と費用シミュレーション

不登校のお子さまが塾に通う際の一般的な料金の相場や費用について以下の項目に分けて解説します。

• 小学生の月額と年間費用を把握する
• 中学生の月額とテスト前追加指導を見積もる
• 高校生の月額と受験対策オプションを見積もる
• 入会金と教材費と交通費の初期費用を確認する
• オンライン割引と長期契約特典を比較する

費用について、詳しく見ていきましょう。

小学生の月額と年間費用を把握する

不登校のお子さま向け塾の料金相場は、小学生は月額2万円〜4万円程度が目安です。上記の料金は、週1〜2回、個別指導を受けた場合を想定しています。

基礎学力の定着を目的とするか、中学受験を目指すかで費用は変動します。年間に換算すると、月謝のほかに季節講習費などが加わり、30万円〜60万円程度を見込んでおくといいでしょう。

無理のない範囲で、学習習慣をつけることから始めるのがおすすめです。

中学生の月額とテスト前追加指導を見積もる

不登校のお子さま向け塾の料金相場は、中学生は月額2万5千円〜5万円程度が目安となります。高校受験を視野に入れると、指導内容も専門的になるため小学生より高くなる傾向があります。

定期テスト前に追加指導を依頼する場合、1コマあたり5千円〜1万円程度の追加費用がかかることも考慮しておきましょう。年間の総額は、40万円〜80万円程度を想定しておくと安心です。

高校生の月額と受験対策オプションを見積もる

不登校のお子さま向け塾の料金相場として、高校生は月額3万円〜6万円程度が目安です。大学受験対策が本格化すると、料金はさらに上がります。

専門性の高い科目の指導や小論文などのオプションを追加すると、月額10万円を超えるケースも少なくありません。志望校のレベルや必要な対策を明確にし、計画的に費用を見積もることが求められます。

入会金と教材費と交通費の初期費用を確認する

不登校のお子さまが塾に通う際は、月謝以外にかかる初期費用も確認しましょう。見落としがちな初期費用や追加費用を把握しておくことで、トラブルを防げます。

入塾前に確認しておきたい費用の例は以下のとおりです。

費用項目	金額の目安	確認事項
入会金	1万円〜3万円	無料キャンペーンの有無
教材費	実費（年間1〜5万円）	手持ちの教材を使えるか
交通費	実費	保護者の送迎負担も考慮
諸経費	月額1千円〜3千円	教室の維持管理費など

オンライン割引と長期契約特典を比較する

不登校のお子さま向け塾の料金を抑えるには、割引や特典を比較検討するのもポイントです。多くの塾では、費用負担を軽減する制度を設けています。

少しでもお得に通うために、以下の割引制度がないか確認してみましょう。

割引制度の種類	内容
オンライン割引	対面指導よりも割安な料金設定になっていることが多いです。
長期契約特典	半年や1年など、まとめて契約することで月謝が割引される場合があります。
兄弟割引	兄弟姉妹で通う場合に適用される割引です。
母子家庭割引	ひとり親家庭を対象とした支援制度です。

不登校の子どもを塾に通わせる際の保護者の対応ポイント

不登校のお子さまの塾通いを支えるには、保護者の関わり方が鍵となります。家庭で心がけたい4つの対応ポイントを解説します。

• 期待をかけすぎないで安全基地を整えやすくする
• 子どもの気持ちを代弁し安心感を育てやすくする
• 学校や支援機関と情報共有を続けやすくする
• 居場所を複数用意し選択肢を持たせやすくする

詳しく見ていきましょう。

期待をかけすぎないで安全基地を整えやすくする

不登校のお子さまを塾に通わせる際の対応として、保護者は期待をかけすぎないことがポイントです。

「塾に行くのだから勉強がんばってね」「これで学校に戻れるね」という言葉は、お子さまにとって大きなプレッシャーになりかねません。

「安心して通える場所ができてよかった」という姿勢で、家庭が安全基地であることを伝え続けましょう。成果を求めず、お子さまのペースを見守ることが信頼関係につながります。

子どもの気持ちを代弁し安心感を育てやすくする

不登校のお子さまを塾に通わせる際の対応として、保護者が気持ちを代弁してあげることもポイントです。

自分の気持ちをうまく言葉にできないお子さまに代わり、保護者が「〇〇が不安なんだね」「先生にこう伝えてほしいのかな？」と気持ちを整理する手伝いをします。

塾の講師との面談に同席し、お子さまの気持ちをうまく通訳してあげることで、本人の安心感も育ちやすくなります。

学校や支援機関と情報共有を続けやすくする

不登校のお子さまを塾に通わせる際の対応には、学校や支援機関との情報共有を続けることも含まれます。塾での様子や学習の進捗状況を、在籍している学校の担任やスクールカウンセラーなどに定期的に共有しましょう。

家庭と塾、学校が連携することで、お子さまの状態を多角的に理解し、より適切なサポート体制を築けます。出席扱いを申請する場合にも、日頃からの情報共有が役立ちます。

居場所を複数用意し選択肢を持たせやすくする

不登校のお子さまを塾に通わせる際には、複数の居場所を用意してあげることも対応のポイントです。

塾が唯一の社会とのつながりになると「ここでもうまくいかなかったらどうしよう」というプレッシャーが負担になることがあります。

塾以外にも、習い事や地域のコミュニティ、フリースクールなど、お子さまが安心して過ごせる場所をいくつか確保しておきましょう。選択肢がある事実は、心の余裕につながります。

不登校向け塾に関するよくある質問（FAQ）

不登校のお子さまの塾選びに関して、保護者からよく寄せられる質問に詳しくお答えします。

まとめ

不登校のお子さまにとって、塾は単なる勉強の場ではなく、自信を取り戻し、社会とのつながりを感じられる居場所になります。

後悔しない塾選びのために解説したポイントの中でも特に重要な視点を以下の表にまとめました。

重要ポイント	内容
安心できる環境か	お子さま自身が「ここなら通えそう」と思える居場所かを最優先に考えましょう。
無理のない計画か	お子さまのペースに合わせて、小さな成功体験を積める計画を一緒に立ててくれるかを確認しましょう。
サポートと実績	学習面だけではなく、メンタル面のサポート体制や、不登校支援の実績が豊富かをチェックしましょう。
講師との相性	体験授業などを通して、お子さま自身が「この先生なら大丈夫」と思えるか、相性を確認しましょう。

紹介した塾の中から気になるサービスを2〜3社に絞り込み、体験授業に参加してみましょう。保護者だけで決めず、お子さま自身の意思を尊重して、納得できる塾選びを進めてください。