中学受験塾おすすめランキング12選｜2025年【大手塾の比較や失敗しない選び方を解説】

お子さまにぴったりの中学受験塾を見つけるのは難しいですよね。大手塾から個別指導まで選択肢が多いため「何を基準に比較すればいいのだろう」「おすすめの塾はどこ？」と悩む保護者は少なくありません。

この記事では、2025年最新の中学受験におすすめの塾をランキング形式で紹介します。さらに、大手塾の比較や、塾選びで失敗しないための9つのポイントも詳しく解説しています。

中学受験におすすめの塾ランキング12選

数ある中学受験塾の中から、合格実績やカリキュラムの質、サポート体制、料金などを総合的に評価し、厳選した12選をランキング形式で紹介します。

お子さまにぴったりの塾を見つけるための参考にしてください。

浜学園｜関西の最難関中学受験で圧倒的な実績

浜学園は、灘中をはじめとする関西の最難関中学受験で圧倒的な合格実績を誇る進学塾です。厳しい採用テストと研修をクリアしたプロ講師陣による質の高い授業が特徴で、学習内容を確実に定着させる「復習主義」の学習サイクルを徹底しています。

浜学園グループには中学生向けのコースもあり、中学受験後も見据えた一貫した指導が受けられます。関西エリアで最難関校を目指しているお子さまや、質の高い講師による指導で着実に学力を伸ばしたいお子さまにおすすめです。

一橋セイシン会｜中学受験専門の社会人プロ家庭教師

一橋セイシン会は、中学受験を専門とする社会人プロ家庭教師と、厳選された現役難関大学生講師による個別指導を提供しています。

SAPIXや日能研といった大手塾のカリキュラムに合わせたフォローや、志望校別の徹底した過去問対策など、一人ひとりの課題に合わせたオーダーメイドの指導が魅力です。

学習計画の管理から精神的なサポートまで、二人三脚で合格を目指します。大手塾の成績を伸ばしたいお子さまや、特定の苦手科目を克服したいお子さま、質の高い家庭教師と志望校対策を徹底したいご家庭におすすめです。

明光義塾｜志望校に合わせたオーダーメイドの個別指導

明光義塾は、お子さま一人ひとりの志望校合格から逆算したオーダーメイドの学習プランで、中学受験をサポートする個別指導塾です。

講師との対話を通じて、ただ答えを教えるのではなく、生徒自身が解答までのプロセスを説明できるレベルまで指導します。

「分かったつもり」を防ぐていねいな授業が、中学受験で求められる思考力を着実に育みます。大手進学塾の集団授業が合わないお子さまや、苦手科目を自分のペースで克服して中学受験に臨みたいお子さまにおすすめです。

森塾｜成績保証制度で学校の成績アップにも強い

森塾は、学校の授業を完璧に理解させることで、中学受験の土台となる基礎学力を固める個別指導塾です。学校の成績を上げる「成績保証制度」は、お子さまに「やればできる」自信を与え、中学受験という高い目標への挑戦意欲を引き出します。

先生1人に生徒2人までの指導で一人ひとりに目を配り「勉強の面白さ」を実感させながら、中学受験に必要な学習習慣を身につけさせます。

本格的な中学受験の勉強を始める前に、まずは勉強への苦手意識をなくしたいお子さまや、学習習慣をしっかり身につけたいご家庭におすすめです。

湘南ゼミナール｜公立中高一貫校の受検対策に定評

湘南ゼミナールは、独自の指導法「QE（Quick Exercise）授業」が大きな特徴です。講師がテンポよく質問を投げかけ、生徒が即座に挙手し答える対話形式で進むため、生徒は常に集中して思考し続けることになります。

ライブ感あふれる授業は、思考力や表現力を効果的に育成し、中学受験対策に定評があります。公立中高一貫校を第一志望に考えているお子さまや、主体的に授業へ参加しながら思考力を養いたいお子さまにおすすめです。

そら塾｜全国対応のオンライン個別指導

そら塾は、通塾の負担なく、全国どこからでも質の高い個別指導が受けられるオンライン塾です。AIによる診断テストでお子さまの学力を正確に分析し、中学受験の志望校合格に向けた最適な学習プランを作成します。

一人ひとりの苦手分野を効率的に克服し、得点力を着実にアップさせます。近くにいい塾がないご家庭や、自宅で集中して個別指導を受けたいお子さまにおすすめします。

SS-1｜大手塾の成績を上げる中学受験専門の個別指導

SS-1は、SAPIXや四谷大塚といった大手塾に通いながら中学受験を目指すお子さまを、成績アップに導く専門の個別指導塾です。

プロ講師による1対1の完全マンツーマン指導で、家庭学習の進め方まで具体的にサポートします。お子さまの中学受験から、その先の中高一貫校の学習まで見据えたサポートが可能です。

中学受験に向けて大手塾に通っているものの成績が伸び悩んでいるお子さまや、今の塾を辞めずに弱点を補強したいご家庭におすすめです。

トウコベ｜現役東大生・京大生によるオンライン個別指導

トウコベは、現役の東大生や京大生といったトップレベルの学生講師から、マンツーマンのオンライン個別指導を受けられるサービスです。

採用率20%以下の厳しい選考を突破した質の高い講師が、中学受験の合格から逆算した学習計画の立案や、日々の学習サポートまでていねいに行います。

質の高い学生講師から学びたいお子さまや、中学受験で難関校を目指しているお子さまにおすすめです。

DOJO｜AIタブレットで基礎学力を効率的に養成

DOJOは、AIを搭載したタブレット教材を用いて、お子さま一人ひとりに最適化された問題を出題する自立学習型の塾です。

算数と国語の基礎学力を効率的に養成することに特化しており、中学生まで対応しています。学習メンターがお子さまのモチベーションをサポートし、中学受験や先の学習に不可欠な、強固な学習の土台を固めます。

低学年のうちから学習習慣を身につけたいお子さまや、ゲーム感覚で楽しく基礎学力を固めたいお子さまにおすすめです。

名門会オンライン｜プロ教師によるオンライン個別指導

名門会オンラインは、中学受験指導の豊富な実績を持つ社会人プロ教師による、1対1のオンライン個別指導を提供しています。

中学受験を知り尽くしたプロが、合格までの最短ルートを示し、学習面だけでなく精神面まで力強くサポートします。

質の高いプロ講師と二人三脚で、志望校の中学受験合格を確実にしたいご家庭におすすめです。

東進オンライン学校｜四谷大塚の授業を自宅で受講

東進オンライン学校は、中学受験の定番教材で知られる四谷大塚の授業を、自宅でリーズナブルに受講できる映像授業サービスです。

中学受験を目指す小学生向けの講座では、実力講師陣による分かりやすい授業と毎月のテストで、合格に必要な学力を着実に養います。

圧倒的な低価格でありながら、質の高いカリキュラムで学べるコストパフォーマンスの高さが魅力です。費用を抑えて中学受験の準備をしたいお子さまや、自分のペースで学習を進めたいお子さまにおすすめです。

みんなの塾｜通塾とオンラインが選べる個別指導

みんなの塾は、お子さまの学習スタイルやご家庭の都合に合わせて、通塾かオンラインかを選べる個別指導塾です。

採用率4%の厳しい選考を突破した質の高い講師陣が、お子さま一人ひとりの中学受験の目標達成に向けて、オーダーメイドのカリキュラムで徹底的にサポートします。

他の習い事と両立しながら中学受験の準備を進めたいご家庭や、質の高い講師によるきめ細やかな指導を求めるお子さまにおすすめです。

【一覧表】中学受験におすすめの学習塾12社を比較

中学受験におすすめの学習塾12社を、一覧表で比較しました。料金や講師のタイプ、各社の特徴など、気になるポイントをひと目で確認できます。

中学受験塾	入会金・登録料	体験料	授業料（小学生）	授業料（中学生）	授業料（高校生）	対応年齢	授業形態	講師の種類
浜学園	23,000円	無料	学年・コースにより異なる	ー	ー	小学生	集団指導（対面・Web）	厳しい採用テストと研修をクリアしたプロ講師
一橋セイシン会	22,000円	無料	■プロ講師 90分授業× 月4回：43,560円～ 69,960円 120分授業× 月4回：58,080円～ 93,280円 ■学生講師 90分授業× 月4回：26,070円～ 31,680円 120分授業× 月4回：34,760円～ 42,240円	ー	ー	小学2〜6年生	首都圏の自宅へ訪問する対面指導 全国対応のオンライン個別指導	厳選された現役難関大の学生講師と、中学受験専門のプロ家庭教師
明光義塾	11,000円（税込） ※キャンペーンにより無料になる場合あり	無料	学年、受講教科、週の授業回数、学習プランに応じて個別に設定	学年、受講教科、週の授業回数、学習プランに応じて個別に設定	学年、受講教科、週の授業回数、学習プランに応じて個別に設定	小学生・中学生・高校生	講師1名に対し生徒3名程度の個別指導	大学生、大学院生が中心。採用時に学力試験や面接を実施。
森塾	20,000円	無料	5,880円〜／30分	11,700円〜／30分	15,300円〜／30分	中学生・高校生・既卒生	先生1人に生徒2人までの個別指導	大学生講師中心（一部社会人）
湘南ゼミナール	通常16,500円 ただし、小2〜4年・兄弟在籍の場合は免除あり	無料	（例） 小2・3：6,200円／月、小5：9,000円～、小6：9,900円～	（例） 個別：18,000円／月～	（例） 集団：11,000円～／月、個別：20,000円～／月	小学3〜高校3	主に集団指導（クラス10人以上） 個別指導（1対1または1対2）	厳しい基準（模擬授業等）をクリアした専門講師が担当。Q-1グランプリなど研修制度あり
そら塾	11,000円	無料	5,800 円／60分	7,500 円／60分	8,800 円／60分	小 3 ～ 高 3	オンライン個別指導	難関大生・社会人
SS-1	要問合せ	無料	要問合せ	要問合せ	要問合せ	中学受験を目指す小学生	講師1名に対し生徒1名の完全マンツーマン指導	中学受験専門のプロ講師
トウコベ	30,000円	無料	1科目9,900 円／月～（週1･60 分）	1科目9,900 円／月～（週1･60 分）	1科目9,900 円／月～（週1･60 分）	小5～高3	オンライン個別（1 対 1）	東大・京大など現役大生
DOJO	無料体験後そのままのご入塾で入塾金12,100円が無料	無料	週1回4,450円～	週1回9,900円～	週1回11,800円～	小学１年生〜中学3年生	AI教材を用いた自立学習＋個別指導	学習メンター（コーチ）
名門会オンライン	要問い合わせ	無料	学生講師3,300 円／時～ プロ講師6,600 円／時～	学生講師3,300 円／時～ プロ講師6,600 円／時～	学生講師3,300 円／時～ プロ講師6,600 円／時～	小1～高卒	オンライン家庭教師（1 対1）	東大・医大生／社会人プロ
東進オンライン学校	0 円	無料	小学1〜2年生： 毎月払い：2,497円／月（年間合計 29,964円） 年額一括払い：26,136円（月あたり2,178円） 小学3〜6年生： 毎月払い：3,762円／月（年間合計 45,144円） 年額一括払い：39,336円（月あたり3,278円）	2,178 円／月（5教科）	ー	小4～中3	映像授業＋オンラインライブ演習	東進ハイスクール人気講師陣
みんなの塾	要問い合わせ（面談で提示）	無料	要問い合わせ	中1 34,800 円／月～ 中3 45,800 円／月（通塾5教科込み）	要問い合わせ	小1～浪人生	通塾／オンライン個別（1 対 1または1 対 複数）	採用率4％の厳選講師

各学習塾を比較して、お子さまにぴったりの塾を見つけましょう。

【目的別】中学受験におすすめの塾

中学受験の塾は、お子さまの目標や性格によって最適なものが異なります。ここでは、最難関校や中堅校、公立中高一貫校など、目的別におすすめの塾を紹介しますので、塾選びの参考にしてください。

• 最難関校・御三家を目指す子におすすめの中学受験向け塾
• 中堅校を第一志望にしている子におすすめの中学受験向け塾
• 手厚いサポート・面倒見の良さが魅力の中学受験向け塾
• 個別指導で自分のペースで学習したい子におすすめの中学受験向け塾
• 公立中高一貫校を目指す子におすすめの中学受験向け塾

詳しく解説します。

最難関校・御三家を目指す子におすすめの中学受験向け塾

中学受験で最難関校や御三家を目指すお子さまには、高い合格実績と専門的なカリキュラムを持つ塾がおすすめです。

トップレベルの環境で、合格に必要な思考力や応用力を徹底的に鍛えられます。最難関校・御三家を目指す子におすすめの中学受験向け塾を紹介します。

浜学園｜関西最難関中の圧倒的な合格実績

中学受験で最難関校への合格を本気で目指す場合は、トップレベルの生徒が集まる環境で切磋琢磨することが不可欠です。

浜学園は、灘中をはじめとする最難関校の入試傾向を徹底的に分析した専門カリキュラムと、厳しい基準をクリアしたプロ講師陣が魅力です。

ハイレベルな競争の中で、お子さまの潜在能力を最大限に引き出し、確固たる実力を養成します。圧倒的な合格実績に裏打ちされた指導で、最難関校への挑戦を考えているご家庭におすすめです。

中堅校を第一志望にしている子におすすめの中学受験向け塾

中学受験で中堅校を第一志望にする場合、一人ひとりのペースで学べるサポートが手厚い塾がおすすめです。オーダーメイドの学習プランで、無理なく合格を目指せる環境作りを目指しましょう。

中堅校を第一志望にしている子におすすめの中学受験向け塾を紹介します。

明光義塾｜一人ひとりに合わせた学習プランで合格を目指す

中学受験で中堅校合格を確実にするには、一人ひとりの理解度に合わせて基礎を固め、苦手分野を残さないことが重要です。

明光義塾の個別指導では、お子さまだけのオーダーメイド学習プランを作成できます。対話式の授業で「分かったつもり」を防ぎ、着実に合格力を育みます。

無理なく、無駄のないカリキュラムで第一志望校への合格を目指したいお子さまにおすすめです。

手厚いサポート・面倒見の良さが魅力の中学受験向け塾

中学受験の塾に手厚いサポートや面倒見の良さを求める場合は、大手塾の補習や家庭学習の管理まで対応する個別指導塾がおすすめです。

プロ講師による質の高い指導で、お子さまの課題を的確に解決します。手厚いサポート・面倒見の良さが魅力の中学受験向け塾を紹介します。

SS-1｜大手塾の成績を上げる専門の個別指導

「大手塾に通っているけれど、質問できずに帰ってくる」「宿題の管理まで手が回らない」などの悩みに、プロ講師が1対1で応えます。

SS-1はお子さまだけの学習パートナーとして、通っている塾の教材を活かしながら、家庭学習の進め方まで徹底的にサポートします。

二人三脚の指導で、中学受験における親子の負担を軽減し、手厚いサポートを求めるご家庭におすすめです。

個別指導で自分のペースで学習したい子におすすめの中学受験向け塾

中学受験に向けて自分のペースで学習したいお子さまには、マンツーマンで指導を受けられる個別指導塾が最適です。質の高い講師から、自分だけのカリキュラムで指導を受けられます。

個別指導で自分のペースで学習したい子におすすめの中学受験向け塾を紹介します。

トウコベ｜現役東大生講師とマンツーマンで学習できる

集団授業のペースに合わせるのが苦手、または特定の科目をじっくり深めたいお子さまには、マンツーマン指導が最適です。

トウコベでは、現役の東大生・京大生講師が専属コーチとなり、お子さまの理解度に合わせて指導します。質問しやすい環境で弱点を完全に克服し、得意を伸ばせます。

自分のペースで学習を進め、中学受験の準備をしたいお子さまにおすすめです。

公立中高一貫校を目指す子におすすめの中学受験向け塾

中学受験で公立中高一貫校を目指す場合、適性検査に特化した対策ができる塾を選ぶことが合格への鍵です。独自の指導法で、思考力や表現力を養いましょう。

公立中高一貫校を目指す子におすすめの中学受験向け塾を紹介します。

湘南ゼミナール｜独自の指導法で適性検査に対応できる力を育成

公立中高一貫校の「適性検査」は、知識の暗記だけでは通用しません。湘南ゼミナール独自の「QE授業」は、講師との対話を通じて常に思考を巡らせるため、適性検査で求められる思考力や表現力が自然と身につきます。

単なる問題解説ではない頭を使うトレーニングで、公立中高一貫校ならではの特殊な中学受験を突破したいお子さまにおすすめです。

中学受験の塾選びで失敗しないための9つのポイント

塾選びで失敗しないためには、お子さまの性格や学力など、ご家庭の方針に合った塾を慎重に選ぶことが求められます。

中学受験の塾選びで後悔しないための9つのポイントを解説します。

• 子どもの性格と塾の雰囲気が合っているか
• 志望校の合格実績が豊富か
• 集団指導か個別指導か指導形式を選ぶ
• カリキュラムの内容と進度を確認する
• 講師の質や指導方法をチェックする
• 月謝や講習費などトータルの費用で比較する
• 自習室などの学習サポートは充実しているか
• 子どもが安全かつ無理なく通える立地か
• 体験授業で授業の様子や相性を確かめる

ひとつずつ見ていきましょう。

選び方①子どもの性格と塾の雰囲気が合っているか

中学受験の塾選びで失敗しないためには、まずお子さまの性格と塾の雰囲気が合っているかを確認しましょう。

競争心が強く、仲間と切磋琢磨することで伸びるタイプの子であれば大規模な集団指導塾が向いています。一方で、自分のペースでじっくり学びたい、質問するのが苦手というお子さまには、少人数制や個別指導の塾が適しています。

塾の教育方針やクラスの雰囲気、生徒たちの様子などを説明会や体験授業でしっかり見極め、お子さまが「ここに通いたい」と思える塾を選ぶことが、学習意欲の維持につながります。

選び方②志望校の合格実績が豊富か

中学受験の塾選びでは、志望校の合格実績が豊富かどうかも確認すべきポイントです。特定の学校の合格者数が多い塾は、その学校の入試傾向や対策に関する豊富な情報とノウハウを持っています。

公式サイトで公開されている合格実績をチェックする際には、単なる合格者数だけではなく、お住まいの地域にある校舎からの実績であるかを確認しましょう。

難関校だけでなく、中堅校も含めた幅広い合格実績があることも併せて確認すると、塾全体の指導力の高さを判断する材料になるでしょう。

選び方③集団指導か個別指導か指導形式を選ぶ

中学受験の塾選びでは、集団指導か個別指導か、お子さまに合った指導形式を選ぶことが不可欠です。

指導形式	特徴
集団指導	カリキュラムに沿って授業が進み、周りの生徒と競い合いながら学習意欲を高められるのがメリットです。
個別指導	一人ひとりの理解度に合わせて進めてもらえ、質問しやすい環境が魅力です。

お子さまが「周りと競い合いたい」タイプか「自分のペースで進めたい」タイプかを見極めて、最適な指導形式を選択しましょう。

選び方④カリキュラムの内容と進度を確認する

カリキュラムの内容と進度を確認することも、中学受験の塾選びで失敗しないためのポイントです。塾によって、基礎を重視するのか、応用問題に力を入れるのか、カリキュラムの特色はさまざまです。

授業の進度が速すぎる塾では、お子さまがついていけずに消化不良を起こす可能性もあります。入塾説明会などで、使用する教材や年間の学習スケジュール、宿題の量などを具体的に確認し、お子さまの学力レベルや学習ペースに合っているかを見極めましょう。

選び方⑤講師の質や指導方法をチェックする

中学受験の塾選びでは、講師の質や指導方法のチェックが欠かせません。体験授業で確認する項目は以下のとおりです。

• 授業はわかりやすいか
• 講師の種類
• 指導方法は子どもに合うか

授業がわかりやすく、子どものやる気を引き出すのが上手い講師がいる塾を選びましょう。指導経験が豊富なプロ講師がそろっているか、アルバイトの学生講師が中心かなど、講師の構成も確認したい点です。

指導方法についても、一方的に解説するだけではなく、生徒との対話を重視しているか、質問しやすい雰囲気を作ってくれているかなどを、体験授業を通じて確認することをおすすめします。

選び方⑥月謝や講習費などトータルの費用で比較する

中学受験の塾選びでは、月々の授業料だけではなく、入会金や教材費などの諸費用を含めた3年間のトータル費用で比較検討することが失敗しないためのコツです。

小学6年生になると、志望校別対策講座などで費用がかさむ傾向にあります。多くの塾では、学年ごとに必要となる費用の目安を提示しています。

複数の塾から見積もりを取り、総額でいくらかかるのかを事前に把握し、無理なく支払い続けられるかしっかりと確認しましょう。

選び方⑦自習室などの学習サポートは充実しているか

中学受験の塾を選ぶ際は、自習室の有無や質問対応など、授業以外の学習サポートが充実しているかも確認しましょう。

授業以外の学習サポートの例は以下のとおりです。

• 自習室があるか
• 分からない問題をいつでも質問できるか
• 保護者との面談は定期的に行われるか
• 欠席した際の補習制度の有無
• オンラインでのフォロー体制

授業がない日でも利用できる自習室があれば、集中して学習する環境が手に入ります。上記のようなきめ細やかなサポートがある塾であれば、安心して子どもを任せられるでしょう。

選び方⑧子どもが安全かつ無理なく通える立地か

中学受験の塾選びでは、お子さまが安全かつ無理なく通える立地であることも条件のひとつです。自宅からの距離や交通の便を考慮し、お子さま一人でも通える場所を選びましょう。

高学年になると授業の終了時間が遅くなるため、塾から駅やバス停までの道のりが明るく人通りが多いか、防犯対策はされているかなどを実際に歩いて確認しましょう。

無理なく通える範囲でないと、通塾自体が負担になり、学習の継続が難しくなる可能性があります。

選び方⑨体験授業で授業の様子や相性を確かめる

中学受験の塾を最終的に決める前には、必ず体験授業に参加しましょう。パンフレットやウェブサイトの情報だけでは分からない、実際の授業の雰囲気や講師の教え方、クラスの生徒たちの様子などを肌で感じられます。

何よりも、お子さま自身が「この塾の授業は分かりやすい」「楽しい」と感じられるかが決め手になります。複数の塾の体験授業に参加し、比較検討したうえで、お子さまの意見を尊重して最終的な決定をすることが、失敗しない塾選びにつながります。

中学受験で塾に通うメリット

中学受験において塾に通うことには、家庭学習だけでは得られない多くのメリットがあります。専門的な指導から学習環境、情報収集に至るまで、塾はお子さまの合格を力強くサポートします。

中学受験で塾に通うことの具体的なメリットは以下のとおりです。

• 中学受験に特化した専門的な指導を受けられる
• 最新の入試情報やデータを入手できる
• 学習習慣が身につき勉強へのモチベーションが上がる
• 同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる
• 保護者の負担を軽減できる

ひとつずつ解説します。

メリット①中学受験に特化した専門的な指導を受けられる

中学受験で塾に通う1つ目のメリットは、受験に特化した専門的な指導を受けられる点です。中学受験の入試問題は、小学校の授業で習う内容よりもはるかに難しく、特殊算や長文読解など、専門的な対策が欠かせません。

塾の講師は長年の経験から蓄積された指導ノウハウを持ち、各学校の出題傾向を熟知しています。志望校合格から逆算された効率的なカリキュラムに沿って、合格に必要な学力を着実に身につけられます。

メリット②最新の入試情報やデータを入手できる

中学受験のために塾へ通うと、最新の入試情報や豊富なデータを活用できるメリットもあります。塾は、各中学校の最新の入試傾向や偏差値、受験者数の推移などの詳細な情報を常に収集・分析している組織です。

多くの受験生の成績データを基にした客観的な分析により、お子さまの現在の学力レベルや合格の可能性を正確に把握できるでしょう。

塾が分析する情報は個人で集めるには限界があり、志望校選定や学習計画を立てるうえで役立ちます。

メリット③学習習慣が身につき勉強へのモチベーションが上がる

中学受験の塾に通うと、学習習慣が身につき勉強へのモチベーションを維持しやすいメリットもあります。「週に何回、決まった時間に塾へ行く」というサイクルは、家庭学習のいいペースメーカーとなるでしょう。

塾には同じ目標を持つライバルがいるため、彼らの頑張る姿が「自分も負けていられない」という競争心を刺激します。

定期的に行われるテストで自分の成長を実感できることも、学習意欲の向上につながる点です。

メリット④同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる

中学受験の塾では、同じ目標を持つ仲間と出会い切磋琢磨できる環境も大きなメリットです。小学校では数少ない中学受験という共通の目標を持つ仲間と一緒に学ぶことで、連帯感が生まれます。

ときにはライバルとして競い合い、ときには励まし合う仲間の存在は、精神的に辛くなりがちな受験勉強を乗り越える支えになるでしょう。

集団の中で自分の立ち位置を客観的に知ることで、学習意欲が高まる効果にもつながります。

メリット⑤保護者の負担を軽減できる

中学受験の塾に通うことは、保護者の負担を大幅に軽減できるメリットもあります。中学受験の学習指導やスケジュール管理、最新の入試情報の収集などをすべて家庭で行うことは、保護者にとって大きな負担です。

塾に任せることで負担が減り、保護者は子どもの体調管理や精神的なサポートに専念できます。受験に関する不安や悩みを塾の講師に相談できるため、保護者にとっても心強い存在となるでしょう。

中学受験で塾に通うデメリット

中学受験の塾通いには多くのメリットがある一方で、事前に理解しておくべきデメリットも存在します。ご家庭の方針やお子さまの性格に合っているかを判断するため、以下の点を確認しましょう。

• 費用が高額になりやすい
• 友達と遊ぶ時間や他の習い事の時間が減る
• 塾の宿題や課題に追われる可能性がある
• 講師やクラスメイトとの相性が合わない場合がある

順に見ていきましょう。

デメリット①費用が高額になりやすい

中学受験の塾にかかる費用は、高額になりやすい点がデメリットです。小学4年生から6年生までの3年間で、授業料や季節講習費、教材費などを合わせると、総額で200万円から300万円ほどかかるのが一般的です。

小学6年生になると志望校別対策などのオプション講座が増え、年間で100万円を超えるケースも珍しくありません。

月々の支払いだけでなく、長期的な視点で家計への負担を考慮する必要があります。

デメリット②友達と遊ぶ時間や他の習い事の時間が減る

中学受験のための塾に通うことで、友達と遊ぶ時間や他の習い事の時間が減ることもデメリットとして挙げられます。

週に数日の通塾に加え、多くの宿題をこなす必要があるため、お子さまが自由に使える時間は限られるでしょう。これまで続けてきたスポーツやピアノなどの習い事との両立が難しくなり、やめざるを得ない可能性もあります。

お子さまの心身のバランスを保つためにも、息抜きの時間を確保できるか、事前に生活リズムをシミュレーションすることが求められます。

デメリット③塾の宿題や課題に追われる可能性がある

中学受験の塾では、授業の復習や知識の定着のため、多くの宿題や課題が出されます。課題の量が多いとお子さまが常に宿題に追われてしまい、精神的な負担を感じる可能性があります。

学校の宿題と両立する必要があるため、計画的に進めないと睡眠時間を削ることにもなりかねません。塾によっては宿題の量を調整してくれる場合もあるため、お子さまの負担が大きいと感じる場合は、遠慮なく相談してみましょう。

デメリット④講師やクラスメイトとの相性が合わない場合がある

講師やクラスメイトとの相性が合わない可能性がある点も、中学受験の塾のデメリットです。どれだけ指導力が高い講師でも、お子さまとの相性が悪ければ質問しにくく、学習効果が上がらないことがあります。

クラスの雰囲気が合わなかったり、特定の生徒との関係に悩んだりすると、塾に通うこと自体がストレスになる可能性もあります。

多くの塾ではクラス変更や講師交代の制度があるため、入塾前に確認しておくと安心です。

【徹底比較】中学受験の大手4大塾｜SAPIX・早稲田アカデミー・日能研・四谷大塚

中学受験の塾選びでは、特に知名度と実績が高い「4大塾」が選択肢の中心となることが多いです。それぞれに指導方針やカリキュラムがあり、雰囲気も大きく異なるため、違いを理解しお子さまに合った塾を選ぶ必要があります。

中学受験の大手4大塾は以下のとおりです。

• SAPIX小学部の特徴｜思考力重視の授業と復習主義
• 早稲田アカデミーの特徴｜競争心を刺激する熱血指導
• 日能研の特徴｜豊富なデータに基づいた客観的な分析力
• 四谷大塚の特徴｜予習シリーズを使った体系的なカリキュラム

詳しく解説します。

SAPIX小学部の特徴｜思考力重視の授業と復習主義

SAPIX小学部の授業は、講師からの一方的な解説ではなく、生徒との対話を中心に進みます。活発な議論を交わすことで、難関中学受験で問われる本物の「思考力」を育成します。

家庭学習は授業内容を深く理解するための「復習主義」を徹底しており、予習は不要です。自ら考える力を武器に、最難関の中学受験を突破したいお子さまにおすすめです。

早稲田アカデミーの特徴｜競争心を刺激する熱血指導

早稲田アカデミーは、中学受験を乗り越えるための熱気に満ちあふれています。講師は単なる解説者ではなく、生徒一人ひとりのやる気を引き出す情熱的なサポーターです。

成績順の座席など仲間と競い合う環境でお子さまの競争心を刺激し「本気で頑張る」経験を通じて、第一志望校の中学受験合格を目指すご家庭に最適です。

日能研の特徴｜豊富なデータに基づいた客観的な分析力

日能研の強みは、全国最大級の公開模試による膨大なデータに基づいた分析力です。テスト結果から、お子さまの現在の学力と志望校への合格可能性を客観的に把握し、的確な学習指針を示します。

データに基づいた戦略的な中学受験の計画を立てたいご家庭や、全国のライバルの中での立ち位置を知り、中学受験への意識を高めたいお子さまにおすすめです。

四谷大塚の特徴｜予習シリーズを使った体系的なカリキュラム

四谷大塚は、長年にわたり中学受験の王道として信頼されてきたテキスト「予習シリーズ」の制作元です。「予習→授業→復習→週テスト」という確立された学習サイクルで、中学受験合格に必要な知識を確実に定着させ、学力を体系的に積み上げます。

毎週のテストで理解度を確認しながら着実にステップアップできるため、質の高いカリキュラムで中学受験の準備をしたいお子さまにぴったりの塾です。

集団指導と個別指導どっちを選ぶべき？

中学受験の塾選びでは、指導形式がお子さまに合っているかが成功を左右します。ここでは、集団指導と個別指導どっちを選ぶべきなのか、以下の項目に分けて解説します。

• 集団指導が向いている子の特徴
• 個別指導が向いている子の特徴
• 共働き家庭の中学受験塾選びのポイント

ひとつずつ見ていきましょう。

集団指導が向いている子の特徴

中学受験の塾で集団指導が向いている子の特徴として、以下の4つが挙げられます。

• 負けず嫌いで、友達と競い合うのが好きな子
• 周りに流されず、自分の意見をしっかり言える子
• すでに基礎学力が身についており、授業内容を自分で理解できる子
• スケジュール管理が得意で、計画的に学習を進められる子

競争心があり、周りと切磋琢磨することで学習意欲が高まるお子さまです。決められたカリキュラムに沿って、一定のペースで学習を進めることに抵抗がない子にも適しています。

同じ目標を持つ仲間と一緒の環境で、高いモチベーションを保ちながら学びたいお子さまには、集団指導がおすすめです。

個別指導が向いている子の特徴

中学受験の塾で個別指導が向いている子には、以下の4つの特徴があります。

• 内気な性格で、大勢の前で質問するのが苦手
• 特定の苦手科目があり、基礎からさかのぼって学習する必要がある
• 志望校の出題傾向に特化した、ピンポイントの対策をしたい
• 部活動や他の習い事と両立するため、柔軟なスケジュールで通いたい

集団の中では質問がしにくい内気な性格のお子さまや、特定の苦手科目を徹底的に克服したいお子さまには、個人指導が最適です。

共働き家庭の中学受験塾選びのポイント

共働き家庭の中学受験における塾選びでは、学習サポートの手厚さと時間的な柔軟性が鍵となります。保護者が学習管理に多くの時間を割けない分、塾がどこまでサポートしてくれるかを確認することが求められます。

共働き家庭が塾を選ぶ際のポイントは以下のとおりです。

ポイント	内容
送迎の負担を考慮する	駅からの距離が近く、夜でも明るく安全な道のりかを確認しましょう。オンライン塾や家庭教師の活用も有効な選択肢です。
自習室や質問対応の充実度	授業がない日でも利用できる自習室や、いつでも質問できるチューターがいる塾は、家庭での学習時間を補う上で心強い存在です。
保護者との連携方法	電話やメールだけでなく、専用アプリなどで手軽に進捗状況を共有できる塾は、忙しい中でもお子さまの様子を把握しやすくなります。
食事や軽食のサポート	長時間塾で過ごす場合、お弁当の提供サービスや軽食を購入できるスペースがあると、保護者の負担を軽減できます。

中学受験の塾はいつから通うべき？

中学受験の塾はいつから通うべきなのか、以下の項目に分けて解説します。

• 通塾開始は新4年生｜小学3年生の2月が一般的
• 低学年から通う場合のメリット・デメリット
• 高学年｜小学5・6年生からでも間に合う？

順に見ていきましょう。

通塾開始は新4年生｜小学3年生の2月が一般的

中学受験の塾に通い始める時期は、新学年に上がる前の小学3年生の2月が一般的です。多くの進学塾では、中学受験のカリキュラムを小学3年生の2月からスタートさせ、約3年間かけて入試本番に備えるよう設定しています。

新4年生のタイミングで入塾することで、基礎から応用まで無理のないペースで学習を進められます。塾のクラス分けも新4年生になる時期から本格化するため、同じスタートラインで仲間と学習を始められるのも利点です。

特別な理由がない限り、小学3年生の2月を目安に入塾を検討するといいでしょう。

低学年から通う場合のメリット・デメリット

中学受験のために低学年から塾へ通うことには、メリットとデメリットの両方が存在します。早くから学習習慣を身につけられる一方で、お子さまの負担や費用の問題も考慮する必要があります。

項目	メリット	デメリット
学習面	・学習習慣が早期に身につく ・勉強への抵抗感が少なくなる ・基礎学力をじっくり固められる	・勉強嫌いになる可能性がある ・途中で燃え尽きてしまうリスクがある
生活面	・知的好奇心が高まる ・語彙力や思考力が伸びる	・遊ぶ時間が減る ・他の習い事との両立が難しい
費用面	・特待生制度などを狙える可能性がある	・通塾期間が長くなる分、費用総額が高くなる

ご家庭の方針やお子さまの性格を見極め、通塾開始のタイミングを慎重に判断しましょう。

高学年｜小学5・6年生からでも間に合う？

中学受験の準備を小学5年生や6年生から塾で始める場合でも、合格を目指せます。ただし、3年生から始めている生徒に追いつくためには、より集中的な学習が求められます。

高学年から中学受験を成功させるポイントは以下のとおりです。

ポイント	内容
本人の強い意志	遅れを取り戻すには、お子さま自身の「合格したい」という強い気持ちが不可欠です。
基礎学力の定着	小学校の学習内容が身についていることが前提となります。基礎が固まっていない場合は、個別指導などで早急に補強する必要があります。
効率的な学習計画	限られた時間で成果を出すため、志望校の傾向に合わせた無駄のない学習計画が鍵となります。

スタートが遅れた分、お子さまの負担は大きくなります。家庭での手厚いサポートと、お子さまの学習状況を的確に把握しつつ指導してくれる塾選びが、成功の条件となるでしょう。

中学受験の塾にかかる費用相場

中学受験の塾選びでは、どのくらいの費用がかかるのかを事前に把握しておくことが求められます。ここでは、中学受験の塾にかかる費用相場について、以下の項目に分けて解説します。

• 3年間のトータル費用は250万円以上が目安
• 学年別の月謝平均
• 授業料以外にかかる費用｜入会金・教材費・季節講習費

月々の授業料以外にもさまざまな費用が発生するため、中学受験を終えるまでの総額をイメージしておくことが、後悔しない塾選びの第一歩です。

ひとつずつ見ていきましょう。

3年間のトータル費用は250万円以上が目安

中学受験の塾にかかる費用は、小学4年生から6年生までの3年間のトータルで250万円〜300万円がひとつの目安です。トータル金額には、毎月の授業料のほかに、季節講習費や教材費なども含まれています。

志望校別対策の特別講座が増える小学6年生の1年間だけで100万円以上かかるケースも珍しくありません。中学受験の塾選びでは、月々の支払いだけでなく、卒業までにかかる総額を意識して資金計画を立てることが求められます。

学年別の月謝平均

中学受験の塾にかかる月謝は、学年が上がるにつれて高くなるのが一般的です。授業日数や時間が増え、指導内容も専門的になるためです。

大手進学塾の月謝の目安は以下のとおりです。

学年	月謝の平均相場（4科目）
小学4年生	25,000円〜35,000円
小学5年生	35,000円〜50,000円
小学6年生	50,000円〜70,000円

個別指導塾の場合は、集団指導塾よりも1.5倍〜2倍ほど高くなる傾向があります。上記の金額はあくまで目安であり、受講する科目数やコースによって変動します。

授業料以外にかかる費用｜入会金・教材費・季節講習費

中学受験の塾では、毎月の授業料以外にもさまざまな費用が発生します。入塾前に総額を把握しておくためにも、授業料以外にどのような費用がかかるかを確認しておきましょう。

授業料以外にかかる主な費用は以下のとおりです。

費用項目	金額の目安	備考
入会金	20,000円〜30,000円	入塾時に一度だけ支払う。 キャンペーンで無料になる場合もある。
教材費	年間 40,000円〜80,000円	テキスト代、プリント代、副教材費など。
季節講習費	各100,000円〜200,000円	春期、夏期、冬期講習の費用。 夏期講習は高額になる傾向がある。
模試・テスト代	年間 30,000円〜50,000円	公開模試や内部テストの受験料。
特別講座費	年間 100,000円〜300,000円	志望校別対策講座や弱点克服講座（主に小学6年生）など。

上記の費用は塾によって大きく異なります。入塾を検討する際には、必ず詳細な料金体系を確認し、年間でかかるおおよその総額を把握しておきましょう。

中学受験の塾選びでやりがちな失敗と注意点

中学受験の塾選びは、お子さまの合格に向けた道のりを大きく左右します。良かれと思って選んだ塾が、必ずしも我が子に合うとは限りません。

評判や合格実績といった情報だけで判断すると、思わぬ失敗につながる可能性があります。ここでは、中学受験の塾選びでやりがちな失敗と注意点について、以下の6つを解説します。

• 大手塾だからという理由だけで決める
• 合格実績や偏差値だけで判断する
• 子どもの意見を聞かずに保護者だけで決める
• 費用だけで選んでしまう
• 友達と一緒の塾に通わせる
• 体験授業に参加せずに決める

順に見ていきましょう。

注意点①大手塾だからという理由だけで決める

中学受験の塾選びでやりがちな失敗の注意点の1つ目は、大手だから安心という理由だけで決めることです。大手塾には豊富な実績や情報量といったメリットがある一方で、カリキュラムやクラスの雰囲気がお子さまに合わない可能性もあります。

大人数のクラスでは、授業についていけなくても先に進むことがあります。知名度や規模だけで判断せず、お子さまの性格に合った指導を受けられるかどうかをしっかり見極めましょう。

注意点②合格実績や偏差値だけで判断する

中学受験の塾選びでは、合格実績や偏差値だけで判断することも注意点のひとつです。華々しい合格実績は魅力的に見えますが、必ずしもすべてのお子さまに当てはまるわけではありません。

一部の優秀な生徒が実績を牽引しているケースも少なくありません。お子さまの現在の学力や目標に合った指導をしてくれるか、中堅校へのサポートは手厚いかなど、総合的な視点で判断することが求められます。

注意点③子どもの意見を聞かずに保護者だけで決める

お子さまの意見を聞かずに保護者だけで中学受験の塾を決めてしまう点も、注意すべきポイントとして挙げられます。実際に通うのはお子さま自身であり、本人のやる気がなければ成績は伸び悩みます。

保護者の希望を優先するあまりお子さまに合わない塾を選んでしまうと、塾通いが苦痛になりかねません。体験授業などを通じてお子さま自身の感想を必ず聞き「この塾なら頑張れそう」という前向きな気持ちを尊重しましょう。

注意点④費用だけで選んでしまう

費用だけで中学受験の塾を選んでしまうことも、注意点のひとつとして理解しておきましょう。費用を抑えることはもちろんですが、安さには理由がある場合も少なくありません。

指導経験の浅い講師が中心であったり、十分なサポートが受けられなかったりするケースも考えられます。授業料だけでなく、指導の質やサポート体制、教材の内容などを総合的に比較し、費用対効果で判断しましょう。

注意点⑤友達と一緒の塾に通わせる

中学受験の塾選びでは、友達と一緒だからという理由で決めることにも注意が必要です。仲のいい友達と一緒なのは心強い反面、授業に集中できなかったり、休み時間に遊んだりする原因にもなります。

友達に合う塾が、お子さまに合うとは限りません。塾は勉強する場所であると割り切り、お子さま自身の学力や性格に最も合った環境を選ぶことを優先しましょう。

注意点⑥体験授業に参加せずに決める

体験授業に参加せずに中学受験の塾を決めてしまうことも、やりがちな失敗の注意点です。パンフレットやウェブサイトの情報だけでは、実際の授業の雰囲気や講師との相性は分かりません。

お子さまが「授業が分かりやすい」「先生に質問しやすい」と感じられるかどうかは、学習効果を大きく左右します。必ず複数の塾の体験授業に参加し、お子さまが最も意欲的に取り組める塾を選ぶことが、失敗しないためのポイントです。

入塾を決めるまでの具体的な流れ

後悔のない中学受験塾選びをするために、一つひとつのステップをていねいに進めていくことが求められます。ここでは、中学受験の塾を実際に決めるまでの具体的な流れについて、以下の項目に分けて解説します。

• 子どもの学力レベルを把握する
• 通える範囲の塾をリストアップする
• 資料請求や保護者説明会に参加する
• 体験授業を受けて子どもとの相性を確認する
• 入塾テストを受ける
• 子どもと話し合って最終決定する

各ステップを順に見ていきましょう。

手順①子どもの学力レベルを把握する

中学受験の塾を決めるまでの最初のステップは、お子さまの現在の学力レベルを正確に把握することです。学校のテストの成績だけでは、受験における相対的な学力は測れません。

全国規模で実施されている公開模試などを活用し、現時点での偏差値や苦手分野を客観的に把握しましょう。お子さまの学力レベルが分かることで、無理なく通えるクラスがあるか、どのコースが最適かなど、塾選びの具体的な基準が見えてきます。

手順②通える範囲の塾をリストアップする

中学受験の塾を選ぶ次のステップでは、お子さまが無理なく通える範囲の塾をリストアップします。高学年になると週に3日以上通うことも多く、終了時間も遅くなります。

あまりに遠い場所の塾を選んでしまうと、通塾だけで体力を消耗し、勉強に集中できなくなる可能性があります。自宅からのアクセスや交通手段、周辺の治安などを考慮し、一人で安全に通える範囲で候補を絞り込みましょう。

手順③資料請求や保護者説明会に参加する

中学受験の塾選びのステップ3では、リストアップした塾の資料請求や保護者説明会への参加を進めます。中学受験の塾選びでは、ウェブサイトだけでは分からない詳細な情報を集めることが求められます。

資料請求をすることで、カリキュラムの内容や年間の費用、合格実績などを詳しく比較検討できます。保護者説明会に参加することで、塾の教育方針や教室の雰囲気を直接感じ取れるほか、個別の質問をするいい機会にもなるでしょう。

手順④体験授業を受けて子どもとの相性を確認する

中学受験の塾を決めるうえで、ステップ4の体験授業への参加は不可欠です。体験授業では、授業の分かりやすさやクラスの雰囲気、講師との相性など、お子さま自身の目で確かめてもらいます。

実際に授業を受けてみることで、お子さまが「この塾なら楽しく通えそう」と感じるかどうかが分かります。必ず複数の塾の体験授業に参加させ、お子さまの感想を比較検討の材料にしましょう。

手順⑤入塾テストを受ける

中学受験の塾選びにおけるステップ5では、候補となる塾の入塾テストを受けます。入塾テストは、単に入塾資格を得るだけでなく、中学受験におけるお子さまの現在の実力を測るいい機会です。

テスト結果によって、入塾できるクラスやコースが決まります。結果が想定より振るわなかったとしても、現時点での課題が明確になるため、今後の学習計画を立てるうえで有益な情報となるでしょう。

手順⑥子どもと話し合って最終決定する

中学受験の塾を決める最後のステップとして、お子さまとしっかり話し合い、最終的に通う塾を決定します。中学受験を乗り越えるのは、ほかでもないお子さま自身です。

保護者の意見だけでなく、体験授業の感想や入塾テストの結果を踏まえて、お子さまが最も「頑張りたい」と思える塾を選んであげることが、モチベーションを維持するうえで鍵となります。

親子で納得のいく結論を出し、気持ち良く中学受験のスタートを切りましょう。

中学受験の塾に関するよくある質問（FAQ）

中学受験の塾に関するよくある質問について解説します。お子さまに合う塾選びの参考にしてください。

まとめ

この記事では、2025年最新の中学受験におすすめの塾をランキング形式で12社紹介し、失敗しないための選び方や大手塾の比較などを網羅的に解説しました。

中学受験の塾選びで鍵となるのは、お子さまの性格や学力、目標に合った塾を見つけることです。合格実績や評判も重要ですが、最終的にはお子さま自身が「ここで頑張りたい」と思える環境でなければ、長い受験勉強を乗り越えることはできません。

本記事で紹介した9つの選び方のポイントを参考に気になる塾が見つかった場合は、ぜひ親子で保護者説明会や体験授業に参加してみてください。

この記事が、お子さまの可能性を最大限に引き出せる、最高のパートナーとなる塾を見つける一助となれば幸いです。