ひよこ生徒将来の夢がないけど、大学選びはどうすればいいんだろう…?
周りの友達はどんどん進路を決めていて焦るな。
後悔しない大学の選び方が知りたい!
「将来の夢がない」と、大学選びに悩んでいませんか?実は、夢がまだ決まっていない高校生はあなただけではありません。
大切なのは、焦って無理に夢を決めるのではなく、将来の選択肢を広げるための大学選びをすることです。この記事では、将来の夢がなくても後悔しない大学・学部選びのコツを7つのステップで具体的に解説します。
文系・理系別のおすすめ学部や、大学選びと並行して夢を見つけるヒントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。



将来の夢は、大学生活で見つけることも十分に可能です。
この記事を読んで、あなたの可能性を最大限に広げる大学選びを始めましょう!
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- 将来の夢がない高校生のリアルな現状
- 後悔しない大学選びの具体的な7ステップ
- 【文系・理系別】将来の夢がない高校生におすすめの学部
- 大学選びと並行して将来の夢を見つけるヒント
将来の夢がない高校生は意外と多い?まずは現状を知ろう
将来の夢がないことに、焦りを感じる必要はありません。実は、夢がまだ決まっていない高校生はたくさんいます。
まずは客観的なデータや事実を知り、現状を把握することから始めましょう。
これらのポイントを知るだけで、少し気持ちが楽になるはずです。順に見ていきましょう。
将来の夢が決まっていない高校生の割合
将来の夢がない大学選びに悩む高校生は、決して少なくありません。株式会社ペンマークの「将来の夢に関するトレンド調査」によると、「将来の夢はない」と回答した高校生は41%もいる結果でした。
これは、5人に2人以上が、まだ将来の夢を描けていないことを示しています。周りの友達が夢を語っていると焦るかもしれませんが、多くの人が同じように悩んでいるのが現状です。
「夢がない自分はおかしいのでは?」と不安に思う必要はまったくありません。



周りと比べて焦る必要はありません。多くの人が同じ道を通るので安心してくださいね。
大学に入ってから夢を見つけるのは遅くない
将来の夢がない高校生も、大学に入ってから夢を見つけるのは決して遅くありません。大学は、高校までとは比較にならないほど多様な価値観を持つ人々と出会い、幅広い学問に触れられる場所です。
さまざまな授業を受けたり、サークル活動に参加したりするなかで、自分の興味や関心がどこにあるのかを発見できます。
高校生の時点で無理に夢を決める必要はなく、大学での4年間をかけてじっくりと自分の将来と向き合う時間を持つのも、一つの有効な手段です。
専攻した学部と就職先が直結するとは限らない
専攻した学部と就職先が直結するとは限らない点も、将来の夢がない高校生が知っておくべき現状の一つです。
もちろん、医師や弁護士のように特定の学部に進む必要がある職業もありますが、多くの文系学部では、学んだ内容がそのまま職種になるケースはむしろ少数派です。
たとえば、経済学部を卒業してメーカーに就職したり、文学部で学んだスキルを活かしてIT企業で活躍したりする人もたくさんいます。
学部での学びは、社会で役立つ思考力や教養を身につけるための土台と捉えましょう。
大事なのは将来の選択肢を広げること
将来の夢がない高校生にとって、大学選びで大事なのは将来の選択肢を広げることです。夢がない現状だからこそ、特定の分野に絞りすぎるのではなく、さまざまな可能性を残しておくことが後悔しないためのポイントになります。
大学に進学すれば「大卒以上」を条件とする企業にも応募できるようになり、就職先の選択肢が大きく広がります。
大学で得た知識や人脈は、将来何かやりたいことが見つかったときに、あなたの夢を後押しする大きな武器になるでしょう。
将来の夢がなくても大学に行くメリット
将来の夢がまだ見つかっていなくても、大学に進学することには多くのメリットがあります。ここでは、大学に行くことで得られる5つの具体的なメリットを解説します。
詳しく解説します。
メリット①就職活動で有利になる
将来の夢がなくても大学に行くメリットの1つ目は、就職活動で有利になる点です。多くの企業では、採用条件を「大卒以上」としており、大学を卒業しているだけで応募できる企業の数が格段に増えます。
高卒と比べて選択肢が広がるため、将来やりたいことが見つかったときに有利に働きます。大学で得られる経験や学びは、自己PRや面接で語れる強みになります。
夢がなくても、まずは選択肢を広げるために大学へ進学するのは賢明な判断といえるでしょう。
メリット②専門知識や教養が身につく
専門知識や教養が身につく点も、将来の夢がなくても大学に行くメリットとして挙げられます。大学では、自分が少しでも興味のある分野をとことん突き詰められます。
その学びのなかで、新たな関心事が生まれたり、それが将来の夢に発展したりする可能性も十分にあります。
専門分野以外の一般教養科目も履修するため、幅広い知識が身につきます。物事を多角的に見る力や論理的思考力は、どのような仕事に就くにしても必ず役立つスキルとなるでしょう。
メリット③優秀な仲間や人脈ができる
将来の夢がなくても大学に行くメリットには、優秀な仲間や人脈ができることも含まれます。大学には、さまざまな地域から多様な価値観や目標を持った学生が集まります。
そうした仲間と交流するなかで刺激を受け、自分の視野が大きく広がることも少なくありません。ゼミの教授やサークルの先輩など、縦のつながりができるのも大学ならではの魅力です。
大学で築いた人脈は、社会に出てからも続く貴重な財産となり、将来のキャリアや人生において大きな助けとなる可能性があります。



大学では、どんな人たちと出会えるのか楽しみです!



同じ目標を持つ仲間や、尊敬できる先輩や先生との出会いは、一生の財産になりますよ。
メリット④夢ができたときの選択肢が広がる
夢ができたときの選択肢が広がることも、将来の夢がないうちに大学へ行く大きなメリットです。大学在学中や卒業後に「こんな仕事がしたい」という明確な夢が見つかったとします。
そのとき、大卒という資格があれば、夢の実現に向けた挑戦がしやすくなります。たとえば、特定の資格取得を目指したり、専門性を高めるために大学院へ進学したりすることも可能です。
大学というプラットフォームがあることで、将来のキャリアチェンジにも柔軟に対応でき、人生の選択肢を大きく広げられます。
メリット⑤生涯年収が高くなる傾向がある
将来の夢がなくても大学に行くメリットとして、生涯年収が高くなる傾向がある点も見逃せません。労働政策研究・研修機構の調査によると、高校卒業者と大学・大学院卒業者とでは、生涯にわたって得られる賃金に大きな差があることが示されています。
もちろん、大学に行く目的がお金だけではありません。しかし、経済的な安定は、将来の人生設計を立てるうえで重要な要素です。
大学で学ぶことは、将来の自分への投資となり、豊かな人生を送るための土台となり得るのです。
将来の夢がない高校生がやりがちなNGな大学の選び方
将来の夢がないからこそ、大学選びで失敗しがちなポイントがあります。入学後に後悔しないためにも、よくあるNGな選び方を事前に知っておきましょう。
詳しく解説します。
NG例①偏差値だけで決めてしまう
将来の夢がない高校生がやりがちなNGな大学の選び方の一つは、偏差値だけで決めてしまうことです。「自分の学力で行けるから」という理由だけで選んでしまうと、ミスマッチが起こる可能性があります。
具体的には、以下のような事態に陥りかねません。
- 入学後に学びたいことが見つからない
- 授業へのモチベーションが湧かず、大学生活がつまらなくなる
- その大学ならではの強みや特色を知らないまま4年間を過ごすことになる
偏差値はあくまで学力の目安です。その大学で何を学べるのかを調べずに決めると、貴重な4年間を無駄にしてしまうかもしれません。



好きなことはあるけど、それが勉強や将来に繋がるか分かりません…



どんな小さな「好き」も学問の入り口です。そこから一緒に探してみましょう。
NG例②ただ知っている有名な大学だからという理由で選ぶ
有名な大学だからという理由だけで選ぶのも、将来の夢がない高校生が陥りがちなNG例です。大学の知名度が高いと、なんとなく安心感があるかもしれません。
しかし、大学のブランドイメージと、そこで得られる学びや経験が自分に合うかは別の話です。大学の校風や学部・学科の特色をよく調べずにいると、入学後に「思っていたのと違った」と後悔する原因になります。
名前だけで判断せず、中身をしっかりと見ることが重要です。
NG例③家から近いなど通いやすさだけで選ぶ
将来の夢がない高校生がやりがちな大学の選び方として、通いやすさだけで決めることも挙げられます。もちろん、通学時間は大学生活を送るうえで無視できない要素です。
しかし、家からの近さを最優先にしてしまうと、本当に自分に合った学びの機会を逃してしまうかもしれません。
少し遠くても、興味を引かれる学部や魅力的な環境の大学があるなら、そちらを選択肢に入れるべきです。4年間の学びの内容は、毎日の通学時間よりも将来に大きな影響を与えます。
NG例④親や先生に言われるがままに決める
親や先生に言われるがままに決めるのも、将来の夢がない高校生が避けるべき大学の選び方です。大人からのアドバイスは参考になりますが、最終的にその大学に通うのはあなた自身です。
親や先生の価値観と、あなたの価値観が同じとは限りません。他人の意見だけで進路を決めると、もし大学生活がうまくいかなかったときに「あの人のせいで」と後悔する原因になります。
自分の意思で情報を集め、納得したうえで最終決定を下すことが大切です。
NG例⑤友達が行くからという理由でついていく
将来の夢がない高校生がやりがちなNGな大学の選び方の最後は、友達が行くからという理由でついていくことです。
進路に悩んでいると、仲の良い友達と一緒の大学に行きたくなる気持ちはわかります。しかし、その友達に合う大学が、あなたにも合うとは限りません。
友達には明確な目標があってその大学を選んでいる場合、安易に同じ道を選ぶと、入学後に自分だけが目的を見失ってしまう可能性があります。
大学選びは、自分の将来と向き合う大切な機会です。
将来の夢がない高校生のための後悔しない大学選び【7ステップ】
将来の夢がなくても、後悔しない大学選びは可能です。ここからは、具体的な7つのステップに沿って、自分に合った大学を見つける方法を解説します。
- 好きなこと・得意なことから自己分析する
- 苦手な科目や分野から消去法で考える
- 文系か理系かざっくりと方向性を決める
- 幅広く学べる学部や総合大学を調べる
- 世の中にある仕事の種類を知って視野を広げる
- 気になる大学の資料を請求して比較する
- オープンキャンパスに参加して大学の雰囲気を知る
ひとつずつ見ていきましょう。
手順①好きなこと・得意なことから自己分析する
将来の夢がない高校生が後悔しない大学選びの最初のステップは、好きなこと・得意なことから自己分析を始めることです。
「夢」と大きく構える必要はありません。「何をしているときが楽しいか」「どの教科の勉強が苦にならないか」など、身近なことから自分の興味関心を探ってみましょう。
たとえば、ゲームが好きなら情報学、人と話すのが得意ならコミュニケーション学など、些細な「好き」や「得意」が学問につながる可能性があります。
まずは自分の内面を掘り下げることが、大学選びの第一歩です。
手順②苦手な科目や分野から消去法で考える
将来の夢がない高校生が好きなことが見つからない場合、苦手な分野から消去法で考えることも後悔しない大学選びの有効な手順です。
「どうしても数学だけは学びたくない」「長文の読解は避けたい」など、自分が絶対にやりたくないことを明確にすることで、選択すべきでない学部・学科が見えてきます。
興味が持てない分野に進んでも、4年間の学びを続けるのは困難です。消去法で選択肢を絞り込むことは、大学生活でのミスマッチを防ぐための現実的なアプローチといえます。
手順③文系か理系かざっくりと方向性を決める
将来の夢がない高校生が後悔しない大学選びの次のステップは、文系か理系か、ざっくりとした方向性を決めることです。
この段階で学部まで細かく決める必要はありません。得意科目や興味の方向性から、まずは大きな枠組みを定めましょう。
一般的に、国語や社会が得意なら文系、数学や理科が得意なら理系という分け方が基本になります。この方向性を決めるだけで、調べるべき大学の範囲が絞られ、その後の学部・学科選びがスムーズに進みます。
手順④幅広く学べる学部や総合大学を調べる
将来の夢がない高校生が後悔しない大学選びの4つ目のステップとして、幅広く学べる学部や総合大学を調べることも挙げられます。
将来の夢が定まっていないからこそ、入学後に進路の方向転換がしやすい環境を選ぶのがおすすめです。たとえば、文理融合型の学部や、入学後に専攻を決める教養学部などは、多様な学問に触れるなかで自分の興味を見つけられます。
さまざまな学部が集まる総合大学なら、他学部の授業を受けたり、多様な学生と交流したりする機会も豊富です。
手順⑤世の中にある仕事の種類を知って視野を広げる
将来の夢がない高校生は、大学選びと並行して、世の中にある仕事の種類を知って視野を広げることも大切なステップです。
高校生が知っている職業は、実は世の中のほんの一部にすぎません。自分の知らない仕事の中に、興味を持てるものが隠れている可能性があります。
業界地図のような本を読んだり、就職情報サイトを眺めたりして、どのような会社や仕事があるのかを知るだけでも視野は大きく広がります。
そこから逆算して、関連する学問分野を探してみるのも一つの方法です。
手順⑥気になる大学の資料を請求して比較する
将来の夢がない高校生が後悔しない大学選びで、ある程度候補が絞れてきたら、気になる大学の資料を請求して比較検討するステップに進みましょう。
大学のパンフレットやウェブサイトでは、たとえば以下のような具体的な情報を確認できます。
- カリキュラムの詳細
- 取得できる資格
- 卒業生の主な就職先
複数の大学の資料を見比べることで、「この大学は留学制度が充実している」「こっちは資格取得のサポートが手厚い」など、それぞれの特色や強みが明確になります。
自分にとって何が魅力的に映るか、じっくり比較することが重要です。
手順⑦オープンキャンパスに参加して大学の雰囲気を知る
将来の夢がない高校生が後悔しない大学選びの最後のステップは、オープンキャンパスに参加して大学の雰囲気を肌で感じることです。
資料だけではわからないキャンパスの空気感や、そこに通う学生の様子は、大学選びの重要な判断材料になります。
模擬授業を受ければ、大学の講義がどのようなものか具体的にイメージできます。また、在学生や先生に直接質問できる貴重な機会でもあります。
実際に足を運んでみることで、その大学との相性を確かめ、入学後のミスマッチを防ぎましょう。
【文系】将来の夢がない高校生におすすめの学部
特定の夢がなくても将来の選択肢を広げやすい、文系の高校生におすすめの学部を5つ紹介します。
それぞれの学部の特徴を見ていきましょう。
法学部|公務員や法曹界を目指せる
将来の夢がない文系の高校生におすすめの学部の1つ目は、法学部です。法学部では、社会のルールである法律を体系的に学びます。
法学部で身につく論理的な思考力や問題解決能力は、公務員や弁護士といった専門職だけでなく、一般企業の法務部や総務部など、さまざまな職種で活かせます。
特定の業界に縛られない普遍的なスキルが身につくため、「つぶしがきく」学部の代表格といえます。社会の仕組みを知ることは、将来やりたいことを見つけるうえでも役立つでしょう。
経済学部・商学部|幅広い業界で活躍できる
経済学部や商学部も、将来の夢がない文系の高校生におすすめの学部として挙げられます。経済学部や商学部では、お金の流れや企業の活動といった社会の仕組みを学びます。
その知識は普遍的で、卒業生の進路が非常に多彩なのが特徴です。たとえば、以下のような幅広い業界で活躍の道が開かれています。
- 金融業界(銀行、証券など)
- メーカー
- 総合商社
- IT・情報通信
- コンサルティング
特定の職業を決めていなくても、社会のどの分野に進んでも役立つビジネスの基礎が身につきます。



社会の仕組みを学ぶので、どんな業界に進んでも役立つ知識が身につけられますよ。
文学部|マスコミや教育関連の道も
将来の夢がない文系の高校生には、文学部もおすすめの選択肢の一つです。「就職に不利」というイメージを持たれることもありますが、実際には多様な進路が開かれています。
文学部では、人間の思考や文化を深く探求し、物事の本質を捉える力を養います。文学部で培われる読解力、分析力、表現力は、マスコミや出版、教育業界のほか、一般企業の企画・マーケティング職などでも高く評価されます。
自分の好きな分野を突き詰めたい人に向いています。
国際関係学部|グローバルな仕事に興味があるなら
将来の夢がない文系の高校生のなかで、グローバルな仕事に漠然とした興味があるなら、国際関係学部もおすすめです。
国際関係学部では、世界の政治・経済・文化などを横断的に学び、国際社会で起きている問題を多角的に分析する力を身につけます。
高い語学力や異文化への理解力も養われるため、たとえば以下のような世界とつながる仕事への道が開けます。
- 外資系企業
- 総合商社
- 国際機関(NPO/NGOなど)
- 航空・旅行業界
大学での学びを通じて、グローバルな視野で将来の夢を探せます。
教育学部|教員免許は安定した選択肢
将来の夢がない文系の高校生にとって、教育学部も有力な選択肢です。教育学部の最大の強みは、卒業と同時に教員免許を取得できる点にあります。
「教員」という安定した職業の選択肢を確保できるのは、将来の大きな安心材料になります。必ずしも教師になる必要はなく、教育について学んだ経験は以下のような進路でも活かすことが可能です。
- 塾や予備校の講師
- 出版社や教材開発会社
- 一般企業の人事・研修部門
- 地方公務員の教育関連部署
幅広いキャリアパスを描けるのが魅力です。
【理系】将来の夢がない高校生におすすめの学部
特定の夢がない理系の高校生でも、将来の選択肢を広げやすいおすすめの学部を5つ紹介します。
- 理学部・工学部|研究職やメーカーへの就職に強い
- 情報学部|ITエンジニアやプログラマーを目指せる
- 農学部|食品・化学・環境分野など進路は多彩
- 医学部・薬学部|資格が直接仕事につながる
- 建築学部|クリエイティブな仕事に就ける
それぞれの学部の特徴を解説します。
理学部・工学部|研究職やメーカーへの就職に強い
将来の夢がない理系の高校生にとって、理学部や工学部は王道の選択肢です。理学部が自然科学の「なぜ?」を探求する基礎的な学問であるのに対し、工学部はその知識を応用して社会に役立つ「モノづくり」を目指す学問です。
どちらも専門性が高く、たとえば以下のような進路で知識を直接活かせます。
- 研究職(大学、公的機関、企業など)
- 自動車メーカー
- 電機メーカー
- 化学・素材メーカー
学んだことがキャリアに結びつきやすく、安定した将来設計をしやすいのが特徴です。
情報学部|ITエンジニアやプログラマーを目指せる
情報学部も、将来の夢がない理系の高校生に非常におすすめの学部です。IT業界は今後も成長が見込まれ、人材需要が非常に高いため、就職に困る可能性は低いといえます。
プログラミングなどの専門スキルは、活躍の場をIT業界だけに限りません。
- 金融業界(フィンテックなど)
- 製造業界(工場の自動化、IoTなど)
- コンサルティング業界
- 医療業界
上記のように、あらゆる分野で求められるため、将来性の高い専門性を身につけられるのが魅力です。



これからの社会でますます必要とされるスキルです。活躍の場はとても広いですよ。
農学部|食品・化学・環境分野など進路は多彩
将来の夢がない理系の高校生には、農学部も意外な狙い目としておすすめです。「農業」というイメージが強いですが、実際はバイオテクノロジーや生命科学、環境問題など、非常に幅広い分野を扱います。
そのため、卒業後の進路も非常に多彩です。
- 食品・飲料メーカー
- 化粧品・製薬会社
- 化学メーカー
- 環境コンサルタント
- 公務員(農林水産職など)
生き物や自然、食といったテーマに少しでも興味があるなら、将来の可能性を大きく広げられる学部です。
医学部・薬学部|資格が直接仕事につながる
将来の夢がない理系の高校生にとって、資格が直接仕事につながる医学部や薬学部も選択肢の一つです。医師や薬剤師といった国家資格を取得できるため、将来の職業がほぼ保証されるという大きなメリットがあります。
人の役に立ちたいという気持ちがあり、安定したキャリアを望むなら、目指す価値は十分にあります。ただし、入学の難易度が非常に高く、人の命に関わる強い責任感と覚悟が求められることは理解しておく必要があります。
建築学部|クリエイティブな仕事に就ける
将来の夢がない理系の高校生のなかで、ものづくりやデザインに興味があるなら建築学部がおすすめです。建築学部は、数学や物理といった理系の知識を土台としながら、デザインセンスや発想力といった創造性が求められる、学際的な分野です。
卒業後の活躍の場は幅広く、たとえば以下のようなキャリアパスが考えられます。
- 建築士(意匠設計、構造設計など)
- 都市計画プランナー
- インテリアデザイナー
- 家具デザイナー
論理的思考とクリエイティブな感性の両方を活かしたい人に向いている学部です。
大学選びと並行して将来の夢を見つけるヒント
大学選びを進めながら、同時に将来の夢を見つけるためのアクションを起こすことも大切です。具体的な学部選びに悩んだとき、行動することで新たな発見があるかもしれません。
ここでは、夢を見つけるための5つのヒントを紹介します。
できることから試してみましょう。
ヒント①社会人の話を聞く機会を設ける
大学選びと並行して将来の夢を見つけるヒントの1つ目は、社会人の話を聞く機会を設けることです。高校生がイメージできる仕事の世界は限られています。
親や親戚、学校のOB・OGなど、身近な大人に仕事のやりがいや大変なことを聞いてみましょう。実際に働く人のリアルな話は、さまざまな職業への理解を深め、将来の働き方を具体的にイメージするきっかけになります。
漠然とした憧れだけでなく、仕事の現実的な側面を知ることが重要です。
ヒント②少しでも興味を持ったことを深掘りしてみる
少しでも興味を持ったことを深掘りしてみるのも、将来の夢を見つけるための有効なヒントです。「夢」というと大きく考えてしまいがちですが、最初は些細な「好き」や「気になる」で構いません。
たとえば、好きなゲームがあれば、どのような会社が作っているのか、どんな職種の人が関わっているのかを調べてみる。
面白い動画を見つけたら、動画編集の方法やマーケティングについて調べてみる。その小さな探求が、やがて情熱を注げる分野につながる可能性があります。



将来の夢って、もっと大きなものじゃないといけない気がしてプレッシャーです。



大丈夫ですよ。最初は小さな興味でいいんです。そこから世界が大きく広がります。
ヒント③就職に有利な資格やスキルを調べてみる
将来の夢を見つけるヒントとして、就職に有利な資格やスキルを調べてみる方法もあります。やりたいことが明確でないからこそ、どのような分野でも役立つスキルや、持っていると有利になる資格を知っておくことは、将来の安心材料になります。
たとえば、以下のようなものが挙げられます。
- 語学力(TOEICなど)
- ITスキル(プログラミング、Webデザインなど)
- 簿記
資格取得という具体的な目標を持つことで、大学での勉強のモチベーションにもつながるでしょう。
ヒント④インターンシップや職業体験に参加する
より実践的な方法として、インターンシップや職業体験に参加することも、夢を見つけるためのヒントになります。話を聞くだけでなく、実際に仕事を体験することで、その仕事の面白さや大変さ、職場の雰囲気を肌で感じられます。
自治体や企業が高校生向けの職業体験プログラムを実施している場合もあるので、夏休みなどを利用して参加してみるのがおすすめです。
たとえ短期間でも、働くという経験は、自分の適性を見極めるうえで大きな財産になります。
ヒント⑤たくさんの本を読んで視野を広げる
将来の夢を見つけるための最後のヒントは、たくさんの本を読んで視野を広げることです。本は、自分の知らない世界や多様な価値観に触れるための最も手軽なツールです。
小説だけでなく、さまざまな業界の仕組みがわかるビジネス書や、偉人の生き方がわかる伝記などを読んでみましょう。
今までまったく知らなかった分野に興味が湧いたり、自分の悩みを解決するヒントが見つかったりすることがあります。
知識の引き出しを増やすことが、将来の選択肢を増やすことにつながります。
大学選びに迷うなら受験のプロである塾や予備校に相談するのも一つの手
将来の夢がなく自分一人で大学選びを進めるのが難しいと感じたら、受験のプロである塾や予備校に相談するのも有効な手段です。
学校や家庭とは違う第三者の視点から、あなたに合った進路を一緒に考えてくれます。
専門家の力を借りることで、多くのメリットが得られます。詳しくみていきましょう。
プロに相談するメリット①豊富な受験情報を持っている
大学選びを塾や予備校に相談するメリットの1つ目は、豊富な受験情報を持っていることです。塾や予備校は、長年の指導実績から、各大学・学部の特色や校風、卒業後の進路といった詳細な情報を蓄積しています。
Webサイトやパンフレットだけではわからないリアルな情報を提供してくれるため、自分では見つけられなかったような、相性のいい大学や学部が見つかる可能性があります。
情報戦ともいわれる大学受験において、これは大きな強みです。
プロに相談するメリット②客観的な視点で適性を見つけてくれる
大学選びを客観的な視点で適性を見つけてくれる点も、大学選びで塾や予備校のプロに相談する大きなメリットです。
自分自身や身近な大人では、どうしても主観や思い込みが入りがちです。多くの生徒を指導してきたプロは、あなたの成績や得意・不得意、性格などを冷静に分析し、思いもよらなかった学問分野や職業の適性を指摘してくれることがあります。
視野を広げ、自分の可能性を再発見するきっかけになるでしょう。



自分では気づかない強みや可能性を、受験のプロが一緒に見つけてくれます。
プロに相談するメリット③最新の入試情報に基づいた的確なアドバイスがもらえる
塾や予備校に相談するメリットとして、最新の入試情報に基づいた的確なアドバイスがもらえることも挙げられます。大学入試の制度は年々変化しており、親世代の常識は通用しません。
塾や予備校は、常に最新の入試動向や試験の傾向を分析しています。そのため、どの大学・学部を併願すべきか、どの入試方式が有利かなど、合格に向けた戦略的なアドバイスをもらうことが可能です。
プロに相談するメリット④学習計画やモチベーション管理もサポートしてくれる
学習計画やモチベーション管理までサポートしてくれる点も、大学選びを塾や予備校に相談するメリットです。大学選びだけでなく、志望校合格から逆算した具体的な学習プランを一緒に立ててくれます。
具体的には、以下のようなサポートが受けられます。
- 一人ひとりに合った年間・月間の学習スケジュール作成
- 定期的な進捗確認や面談
- 成績が伸び悩んだときの学習方法の見直し
- 受験期の不安に対するメンタルサポート
二人三脚でゴールを目指せるため、安心して勉強に集中できます。
大学受験におすすめの塾・予備校3選
自分に合った大学選びや受験対策をサポートしてくれる塾・予備校は心強い存在です。ここでは、数あるなかから大学受験におすすめの塾・予備校を3校厳選して紹介します。
それぞれの特徴を紹介するので、自分に合った塾・予備校選びの参考にしてください。
東進ハイスクール・東進衛星予備校


出典:toshin.com
| 対象年齢 | 高1~浪人 |
|---|---|
| 授業形態 | 映像授業+担任指導 |
| 入会金 | 33,000 円 |
| 料金 | 講座1講 77,000 円~(通期) |
| 無料体験 | ◯ |
| 講師 | 有名予備校プロ講師 |
| 特徴 | ・通期200講超から自由選択 ・合格設計図作成システム ・全国統一模試で実力判定 |
東進ハイスクール・東進衛星予備校は、日本トップクラスの実力講師陣による映像授業が魅力の予備校です。ITを活用した学習システムで、一人ひとりが自分のレベルや目標に合わせて最適な学習を効率的に進められます。
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個別指導塾WAM


出典:k-wam.jp
| 対象年齢 | 小学生・中学生・高校生・浪人生 |
|---|---|
| 授業形態 | オンライン個別指導、対面個別指導 |
| 入会金 | キャンペーンで0円 |
| 料金 | 要問合せ |
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| 講師 | 教育アドバイザーと指導講師の2名体制。指導講師は学力・指導力・人間性などを基準に選抜。 |
| 特徴 | ・専用のAI教材と講師の指導を組み合わせた個別カリキュラム ・定期テストの点数アップを保証する「成績保証制度」 ・オンラインでも対面と変わらない双方向の個別指導 ・教育アドバイザーによる進路指導や学習サポート |
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出典:shozemi.com
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将来の夢がない・なりたい職業がない高校生からのよくある質問(FAQ)
将来の夢がない・なりたい職業がない高校生からよく寄せられる質問にお答えします。多くの人が抱える疑問を解消し、進路選択の不安を少しでも軽くしましょう。
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診断結果を鵜呑みにするのではなく、あくまで大学選びの第一歩として利用し、そこで見つかった興味のある学部について、自分で詳しく調べてみることが大切です。
大学選びで文系と理系の選択はいつまでに決めればいいの?
多くの高校では、高校2年生の秋から冬にかけて文理選択をおこないます。その後の授業内容や受験科目に直接影響するため、遅くとも高校2年生の夏休みまでには、ある程度の方向性を考えておくのが理想です。
もしどうしても決められない場合は、より多くの学部に進学できる可能性がある「理系」を選択しておくか、あるいは文系・理系のどちらからでも受験しやすい学部を調べるという方法もあります。
まずは学校の先生や進路指導の担当者に相談してみましょう。
大学の学部ってそんなに大事なの?
大学の学部選びは、将来の選択肢に大きく影響するため非常に大事です。学部は、大学4年間で専門的に学ぶ分野を決定するものです。
その学びは、あなたの知識や思考の土台となり、卒業後のキャリア形成に深く関わってきます。もちろん、学部と職業が直結しない場合も多いですが、医師や薬剤師のように特定の学部を卒業しないとなれない職業もあります。
どんな分野に自分の時間と学費を投資するのか、という視点で真剣に考える価値があります。
大学に行かないっていう選択肢はあり?
もちろん「大学に行かない」という選択肢も十分にあり得ます。大学進学がすべてではなく、大切なのは「高校卒業後、自分がどうしたいか」です。
たとえば、以下の表のような道も考えられます。
| 選択肢 | 特徴 |
|---|---|
| 専門学校 | 特定の分野で、より実践的なスキルを短期間で身につけられる |
| 就職 | いち早く社会に出て、実務経験を積みながら経済的に自立できる |
| 留学 | 海外で語学力や異文化理解を深め、グローバルな視野を養える |
ただし、「勉強したくないから」といった消極的な理由で決めると後悔する可能性があります。大学に行くメリット・行かないメリットを比較し、納得のいく決断をすることが重要です。
将来の夢がない場合に大学の志望理由書はどうやって書いたらいい?
将来の夢がなくても、大学の志望理由書を書くことは可能です。ポイントは、「なぜこの大学のこの学部で学びたいのか」という知的好奇心を中心に書くことです。
以下の表のステップで考えてみましょう。
| ステップ | 書くことのポイント |
|---|---|
| ①学部への興味 | 「なぜこの学問に興味を持ったのか」を自分の言葉で説明する |
| ②きっかけ | 興味を持ったきっかけ(本、ニュース、授業など)を具体的に書く |
| ③大学で学びたいこと | その大学の授業やゼミなどを調べ、「何を学びたいか」を明確にする |
| ④将来の展望 | 「○○という職業」ではなく、「学んだ知識を活かして社会に貢献したい」といった形で締めくくる |
具体的な職業名がなくても、学びへの意欲と将来性を示すことができれば問題ありません。
大学に行かないとなれない職業は?
大学(または特定の学部)を卒業しないとなれない職業は、主に国家資格が必要な高度な専門職です。
具体的には、以下のような職業が挙げられます。
- 医師、歯科医師、獣医師、薬剤師
- 弁護士、裁判官、検察官
- 大学教員
- 一級建築士(受験資格を得るために必要)
これらの職業を目指す場合は、大学進学が必須のルートとなります。逆に言えば、これら以外の多くの職業は、大学に行かなくても目指せる道が用意されています。
まとめ
将来の夢がない状態での大学選びは、誰しも不安に感じるものです。しかし、夢がない高校生は決して少なくなく、焦って進路を決める必要はまったくありません。
大学選びで最も大切なのは、今の時点で無理に夢を一つに絞るのではなく、将来の選択肢を広げることです。この記事で紹介した、後悔しないための7つのステップをぜひ実践してみてください。
- 好きなことや苦手なことから自己分析する
- 文系・理系の大きな方向性を決める
- 幅広く学べる学部や総合大学を視野に入れる
- 資料請求やオープンキャンパスでリアルな情報を集める
大学選びは、あなたの将来を豊かにするための大切な一歩です。一人で悩んでしまう場合は、塾や予備校といった受験のプロに相談するのも有効な手段です。
この記事を参考に、あなたの可能性を最大限に広げる大学を見つけてください。










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